ディープラーニング技術で文字認識性能を高めた画像処理ソフトFAニュース

リンクスは、画像処理ソフト「HALCON(ハルコン)」の新バージョン「HALCON13」を発売した。ディープラーニング技術を採用して文字認識性能を高めた他、形状ベースマッチングの処理速度が向上した。

» 2016年11月11日 07時00分 公開
[MONOist]

 リンクスは2016年11月1日、画像処理ソフト「HALCON(ハルコン)」の新バージョン「HALCON13」を発売した。ディープラーニング技術で文字認識性能を高めた他、形状ベースマッチングの処理速度が向上した。また、3次元位置姿勢検出の機能も強した。

 新バージョンでは、ディープラーニング技術を導入したことで、文字認識性能が向上した。部分破損したバーコードやQRコードの読み取り性能なども強化し、高度な画像処理を実行できる。

 形状ベースマッチングの処理性能も高めた。従来に比べ、AVX2対応のCPUによるマッチング処理速度が3倍に向上し、使用頻度の高い関数や3次元処理関数などの処理時間を短縮できる。

 3次元データから、対象物の位置姿勢を検出するサーフェスマッチング機能も強化した。表面形状に加え、輪郭も照合の手掛かりとして使用できるため、箱やプレス品などの平面的な対象物の3次元位置姿勢の計測も可能にした。さらに、模様のある背景画像から、欠陥を検出するテクスチャ検査機能も搭載している。

photo 「HALCON13」

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