3D CADモデルの設計品質を自動で検証するソフトウェアを発売CADニュース

エリジオンは、3D CADモデルの設計品質を自動で検証するソフトウェア「DFM Studio」を発売した。製造の前段階で3Dモデルを検証することで、後工程で起こり得る不具合を事前に改善できる。

» 2016年11月28日 16時00分 公開
[MONOist]

 エリジオンは2016年10月25日、3D CADモデルの設計品質を自動で検証するソフトウェア「DFM Studio」を発売した。検証ロジックや許容度を項目ごとにカスタマイズでき、各企業独自のガイドラインをDFM Studioに組み込むことで、最適な機能を備えた検証システムを構築できる。

 DFM Studioは、3D CADで作成されたモデルの品質を設定可能な設計ルールに応じて自動的に検証することで、後工程で起こり得る問題を事前に顕在化させるソフトウェアだ。検証結果は、CADソフトウェアやWebブラウザ、3D PDFなどで確認が可能。データが一覧に表示され、効率的に編集できるため、データ検証から修正までの時間を短縮する。

 近年ものづくりの現場では、3D CADが設計の主流になりつつある。しかし、設計機能の海外移転やベテラン技術者不足などにより、3D CADモデルの品質維持が困難になっている。同ソフトウェアは、設計者の知識や経験に依存せず3D CADデータ上で品質検証ができるため、特別なノウハウが必要なCAEやプロトタイプの作製より低コストで設計品質を向上できる。

photo 検証結果をCADソフトウェア上で表示させた例
photo 標準仕様での検証例(ボス)
photo カスタマイズによる複雑な検証例(加工穴面間距離)

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