ECHONET Lite用アダプターに開発用プラットフォームとSDKを提供組み込み採用事例

ユビキタスの通信機器開発用プラットフォーム「Ubiquitous Network Framework」と通信規格ECHONET Lite対応機器の開発キット「Ubiquitous ECHONET Lite」が、大和電器の「エコーネットライトアダプター」に採用された。

» 2016年12月01日 08時00分 公開
[MONOist]

 ユビキタスは2016年11月14日、同社の通信機器開発用プラットフォーム「Ubiquitous Network Framework」と通信規格ECHONET Lite対応機器の開発キット「Ubiquitous ECHONET Lite」が、大和電器の「エコーネットライトアダプター」に採用されたと発表した。

 エコーネットライトアダプターは、HA端子に対応した家電・HEMS(Home Energy Management system)機器に接続する通信アダプター。多くの家電機器に搭載されているHA端子をインタフェースとすることで、ECHONET Liteに対応していないHEMS・家電機器をECHONET Liteで利用できるようにする。

 今回ユビキタスが提供したUbiquitous Network Frameworkは、組み込み機器向けの各種プロトコルスタックを用途に合わせて選択できるソフトウェアプラットフォームだ。ネットワークデバイスや通信モジュール開発に最適化されている。

 また、Ubiquitous ECHONET Liteは、ECHONET Lite向けの開発用キットで、機器開発向けとコントローラーアプリ開発向けの2種類が用意されている。ミドルウェアであるUbiquitous ECHONET Lite Core Libraryは、各種OS・CPUに対応可能だ。

 大和電器では、エコーネットライトアダプターの無線LAN通信およびECHONET Lite部分に、Ubiquitous Network FrameworkとUbiquitous ECHONET Liteを搭載した無線LANモジュールを採用。通信部分の開発が省力化され、短期間/低コストで製品化できたという。

 経済産業省は、ECHONET Liteを活用したエネルギー消費の見える化、機器を制御するHEMSの普及による省エネルギー化を目指しているが、機器をECHONET Liteやネットワークに対応させるために必要なコスト/開発期間が普及の障壁となっている。ユビキタスでは、HEMSが簡便に構築できるエコーネットライトアダプターにより、HEMSの普及促進や事業者のサービス対象機器の拡大による付加価値向上などが期待できるとしている。

photo エコーネットライトアダプター 導入イメージ

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