超音波診断装置の新バージョンを発売、高画質を可能にする新プローブ医療機器ニュース

コニカミノルタは、超音波診断装置「SONIMAGE HS1」シリーズの新バージョンを発売した。新たに、独自の超広帯域高感度プローブ技術を用いた4種類のプローブを開発した。

» 2016年12月02日 15時00分 公開
[MONOist]

 コニカミノルタは2016年11月14日、超音波診断装置「SONIMAGE(ソニマージュ) HS1」シリーズ(「SONIMAGE HS1/HS1 PRO」「SNiBLE(スナイブル)」)の新バージョンを発売した。また、新たに4種類のプローブをラインアップに加えた。

 SONIMAGE HS1シリーズは、高画質な画像を取得できる超音波診断装置で、太さ数十〜数百ミクロン程度の筋束や神経束の繊維構造まで鮮明に見ることができる。今回発売された新バージョンでは、独自の超広帯域高感度プローブ技術を用いた新プローブを開発。プローブの特性を最大限活用できる超音波送受信技術と組み合わせることで、より高い画像表現力を可能にした。

 新たなリニアプローブ「L11-3」は、1本のプローブで浅部から深部までより広い領域を高画質で診断できる。リニアプローブ「HL18-4」とコンベックスプローブ「MC10-3」では、独自の技術により、従来のプローブではアクセスしにくかった部位でも高画質な画像を得られる。HL18-4は、手の指の確認、細かい手技や穿刺治療などに、MC10-3は、例えば鎖骨近傍など狭いすき間から奥を診る時の広い画像描出による診断に適している。さらに、産婦人科・泌尿器科領域向けの体腔内プローブ「EC9-3」も新たに追加した。

 また、独自の画像処理技術によって、画像を拡大表示した際にも解像度を落とすことなく、滑らかな画像を得られる。新バージョンでは、操作性や画面デザイン、機能など50項目以上についてソフトウェアを改善した。診断画像上に描画したり、操作ボタンやタッチパネルデザインを診察スタイルに合わせてカスタマイズできるなど、利便性を追求した。

 サイズは369×452×90mm(モニターをたたんだ状態)で、小型のため患者のそばで検査や処置をするPoint of Care(POC)に適している。バッテリー動作時間は約60分となる。

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photo リニアプローブ L11-3
photo 左:リニアプローブ HL18-4、右:コンベックスプローブ MC10-3

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