2016年の正社員平均年収は442万円、職種は「CAE解析」が大幅順位アップキャリアニュース

転職サービス「DODA」が「平均年収ランキング2016」を発表。2016年の平均年収は前回比+2万円の442万円だった。86職種のランキングでは、職種のニーズを受けて「知的財産/特許」やIT/通信の「研究開発」、「CAE解析」が大幅に順位を上げた。

» 2016年12月22日 09時00分 公開
[MONOist]

 インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」は2016年12月5日、「平均年収ランキング2016」を発表した。

 同ランキングは、2015年9月〜2016年8月末までに、DODAエージェントサービスに登録したホワイトカラー系職種の正社員男女を対象とし、約27万人から得たデータをまとめたものだ。

 2016年の平均年収は前回比+2万円の442万円で、3年ぶりにプラスに転じた。

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 86職種での平均年収ランキングのトップは「投資銀行業務」(777万円)。2位は「運用(ファンドマネジャー/ディーラー/アナリスト)」(773万円)だった。この職種は+86万円と、平均年収の増加額が86職種の中で最も大きかった。続く3位は「MR」(710万円)となっている。

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職種のニーズが年収増に反映

 86職種中5位の「知的財産/特許」(前回13位)は、今回も含め4年連続で平均年収が二桁ずつ上がり続けている。これは、企業のグローバル展開や新商品・新サービスの立ち上げ増加に伴い、同職種のニーズが高まっていることを裏付けている。

 また、11位にランクインした技術系(IT/通信)の「研究開発」(前回22位)や、16位の「CAE解析」(前回38位)が順位を大きく上げた背景には、ビッグデータ活用の機運の高まりや、予測解析やAI(人工知能)など先端技術へ注目が集まっているためと考えられる。

 次に、平均年収ランキングを67業種で見ると、前回2位だった「投信/投資顧問」(701万円)が前回比+26万円で1位に返り咲いた。2位は「医薬品メーカー」(672万円)、3位は「医療機器メーカー」(582万円)。最も年収が上がったのは8位の「損害保険」(550万円)で、前回比+60万円となっている。

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 年齢別では、「20代」が354万円(前回比+4万円)、「30代」が467万円(同+10万円)と、それぞれ年収がアップしている。それに対し「40代」は前回比−8万円の564万円、「50代」は−7万円の701万円となっており、今回は若手層とミドル層とで年収増減の傾向が分かれた。

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