LPWAを活用してゴルフ場カートの位置情報を管理する、実地試験を開始製造業IoT

ジーアイサプライ、NTT西日本、ロートピアは、LoRaWAN対応GPSトラッカーを用いてゴルフカートの位置情報を管理する、フィールドトライアルを開始する。

» 2017年01月12日 08時00分 公開
[MONOist]

 ジーアイサプライ、NTT西日本、ロートピアは2016年12月16日、LoRaWAN対応GPSトラッカーを用いてゴルフカートの位置情報を管理する、フィールドトライアルを開始すると発表した。

 今回のトライアルは、ロートピアが運営する春日台カントリークラブ(奈良県天理市)で2016年12月下旬に実施する。同ゴルフ場のカート25台に、IoT(モノのインターネット)向け通信規格LoRaWAN対応のGPSトラッカーを取り付け、通信電波強度やバッテリー寿命、消費電力などを測定する。

 さらに、このGPSトラッカーをNTT西日本のLPWA(Low Power Wide Area)ネットワークに接続し、ジーアイサプライが提供するトラッキングアプリ「ezFinder BUSINESS」上にカートの位置をリアルタイム表示する。カートの運行管理を効率化することで、従来の運行管理システムにおける初期導入費用や維持費、トラッカーのバッテリー充電などの課題を解決するシステムの構築を目指す。

 ジーアイサプライでは、2014年4月から除雪車/重機/ごみ収集車などの車両管理や鳥獣被害対策、ポスティングシステムの効率化などの分野において、リアルタイム位置情報を活用したサービスを提供してきた。またNTT西日本は、2016年6月に「LPWAネットワークを活用したフィールドトライアル」事業を開始し、LPWAネットワークの活用に取り組んでいる。今回、両社の持つ技術を生かし、近年拡大している位置情報の活用ニーズに対応できる事業を創出するべく、トライアルを実施する。

 両社は今後、今回のトライアルで得られたノウハウを基に、車両の巡回管理や盗難防止対策などのさまざまな分野でIoT活用を進めていく。

photo トライアル概要

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