精密度や生産性が向上した電気式射出成形機FAニュース

日精樹脂工業は、電気式射出成形機「NEX」シリーズの小型クラス3機種を開発し、受注を開始した。従来の中型クラス4機種と併せて、同シリーズは計7機種となった。

» 2017年01月12日 07時00分 公開
[MONOist]

 日精樹脂工業は2016年12月13日、電気式射出成形機「NEX」シリーズの小型クラスを開発し、受注を開始したと発表した。型締力490kN(50トン)の「NEX50IV」、同784kN(80トン)の「NEX80IV」、同1080kN(110トン)の「NEX11IV」の3機種で、従来の中型クラス4機種と併せて、同シリーズは計7機種のラインアップとなった。本体価格は920万〜1140万円(税別)で、3機種で年間500台の販売を見込む。

 同シリーズでは、トグル機構を新たに設計し、型開閉サイクル時間を従来機より5〜20%短縮した。また、フラットクランプ型締機構の改良により、面圧の均一性が向上。型締盤スライド部には、リニアガイドを標準装備し、型締直進精度も向上した。これらの機能により、バリなどの成形不良防止や金型・型締機構の長寿命化などを実現したという。

 さらに、耐摩耗性に優れたトグル機構とリニアガイドを採用し、クリーン度が向上した。容器や医療業界などが求めるクリーンルームのニーズにも対応する。また、デーライトを最大100mm延長したワイドデーライトを装備。型厚範囲を引き上げ、大型化している金型やホットランナ金型、長尺成形品の金型などにも対応する。2017年2月には、同じ小型クラスの型締力294kN/1373kNの2機種を販売開始する予定だ。

photo 電気式射出成形機「NEX8IV-12EG」

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