高機能箔製品の需要拡大に向け、新型仕上げ圧延機と脱脂設備を導入工場ニュース

JX金属は、倉見工場に新型の仕上げ圧延機と脱脂設備を導入する。同工場で主に生産している高機能箔製品の需要拡大に向けて生産能力を増強し、同製品のさらなる安定供給を図る。

» 2017年01月18日 07時00分 公開
[MONOist]

 JX金属は2016年12月26日、神奈川県寒川町の倉見工場に新型の仕上げ圧延機と脱脂設備を導入すると発表した。仕上げ圧延機は2017年度上期に試運転、下期に本操業を開始する。脱脂設備は、2017年第1四半期に試運転に入り、2017年度上期に本操業に移行する。

 新たに導入する仕上げ圧延機は、チタン銅/コルソン合金/りん青銅などのコネクタ向け箔製品、次世代電池用圧延銅箔、FPC用圧延銅箔など多品種の製造に対応する。仕上げ圧延機と脱脂設備をそれぞれ1台ずつ導入することで、高機能箔製品のさらなる安定供給を図る。

 倉見工場で主に生産している伸銅品を中心とした高機能箔製品は、スマートフォンなどの情報通信機器に多く使われている。製品や部品の小型化、自動車のスマート化、社会のIoT(モノのインターネット)化は今後も進むとみられ、伸銅品の薄肉化がこれまで以上に求められる。さらに、使用される部品点数の増加も見込まれ、今回の新型機導入は、今後予想される高機能箔製品の需要拡大に向けた設備投資になる。

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