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» 2017年01月20日 10時00分 公開

他人の「ロジカルシンキング」見て、わが「ロジカルシンキング」直せ!“イノベーション思考”で発想が変わる!(5)(2/3 ページ)

[桑山和彦(株式会社VSN VIエキスパート ),MONOist]

フレームワークはきっかけ! そこから考えを広げる

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 では1つ目のボックスの下を見ていきましょう。

 ここでは「衣食住」のフレームワークを使用したんですね。順序もその通り並べられていてGOODです。「衣服」については管理にまで考えが及んでいる点が素晴らしいですね。もう少しきれいにするのであれば、「入手」「管理」「処分」という時系列の切り口で考えてもいいかと思います。「入手」の下には「安いものを買う、無償でもらう、買わない」などが入り、「管理」はここに書かれている通り、クリーニング代などの項目が挙げられるでしょう。「処分」の下には「捨てない」などが入ります。

 「食」のボックスの下はかなり具体的になってしまいましたね。ここはコツとして前回お伝えした「計算要素」で考えてみましょう。あなたの生活の「食」がどのように構成されているかで考えます。すると「1回当たりの食費」×「回数」で考えることができるので、それぞれを減らすためのアクションを下に置くことができます。

 「住」の下は暮らしについての項目ですね。順番を逆にすると、重要度順に並べた「序列の順序」に当てはめることができそうです。

 さて、これら3つを行えば、本当に支出はゼロになるでしょうか? ここで行うのが「悪魔のささやき」です。すると見えてきませんか?「交通費はどこだろう?」「携帯電話代金は?インターネット接続料?ケーブルテレビも!」などなど。特に携帯電話料金などの「通信費」は生活における重要な位置にあり、無視することはできません。

 このように、「衣食住」というフレームワークをきっかけに考えを膨らませていくのです。「ヒト・モノ・カネ」に「情報」や「プロセス」が加わっていったり、「整理整とん」から「5S」が派生したことと同様です。

 ささいなものまで全てを網羅する必要はありませんが、「〇〇費」とくくれるもの(「通信費」「交通費」など)、年間である程度の額の支出があるものは項目として挙げていいでしょう。この項目の分け方ですが、家計簿の科目やデパートのフロア案内などがMECEとなっており、とても参考になりますので確認してみてください。

数字には要注意!

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 2つ目のボックスの下は重要度、もしくは現実性の序列の順序で並んでいるのでしょう。とてもいいと思います。

 「現在の職場で収入を増やして貯蓄する」の下に「出世する」とありますが、これは「基本給を増やす」ことなのか、「手当(役職手当)」を増やすことなのか、目的が曖昧です。「手当」とした際、「残業時間」も手当に当てはまります。ここは、占める割合の多い順に「基本給を増やす」「賞与を増やす」「手当を増やす」と並べるといいでしょう。

 「新しい職について貯蓄する」、つまり転職ですね。その下に「物価の安い国に行く」「生活費を負担してくれる会社」とありますが、これは一つ目の切り口である「節約をして貯蓄を増やす」に関係することです。ここではいかに収入を上げるかにフォーカスして考えます。「現在の職場」の下の切り口と合わせ、「基本給の多い職場に転職する」「賞与の多い職場に」「手当の多い職場に」としてもよさそうです。

 「副業をして貯蓄する」ですが、最初に「2つ」という数字が入っています。これは要注意。「2つ以上」となっているので同意義ではありますが、「複数」の方がいい。数字による切り口は、得てして自分で勝手に作った切り口になってしまうことが多いです。

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