センサーがプレス音を聞き分けてプレス金型の異常を検知するサービス製造ITニュース

フリックケアは、日進精機と共同で開発した「フリックケア金型みまもりサービス」の販売を開始する。センサーがプレス音を聞き分け、現場担当者に異常予兆を通知するため、トラブルが回避できる。

» 2017年03月02日 09時00分 公開
[MONOist]

 フリックケアは2017年2月14日、日進精機と共同で開発した「フリックケア金型みまもりサービス」の販売を同月より開始すると発表した。価格は、初期費用なしで月額5000円。センサーは1カ月単位でのレンタルとなる。

 同サービスでは、センサーがプレス音を聞き分け、異常予兆を検知した際に現場担当者のメールまたはウェアブル端末に通知する。これにより、刃先の摩耗や製品のバリ発生などのトラブルを事前に検知し、予防可能になる。他のセンサーやカメラなどでも判断が難しい異常予兆は、クラウドに蓄積された過去のプレス音と比較し続けることで判断する仕組みだ。

 同サービスは、同社が提供する独居高齢者向けの健康みまもりサービスのセンサープラットフォームを活用したもので、介護現場とは異なる課題解決に生かしたサービスの第1弾となる。センサーを活用した異常検知プラットフォームを運用する同社と、世界中に精密プレス工場を擁する日進精機の技術を組み合わせ、2016年1月より実証試験を行い、今回のサービス発売となった。両社は今後も共同して、センサーを活用した製造現場の課題解決に取り組んでいくとしている。

photo 実験中のセンサーを設置したプレス機

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