マツダ「デミオ」など5モデル、自動ブレーキや誤発進抑制などを標準装備に安全システム

マツダは、先進安全技術「i-ACTIVSENSE」をほぼ全ての新世代商品で標準装備とする。対象となるのは、「デミオ」「アクセラ」「アテンザ」「CX-3」「CX-5」の5モデル。

» 2017年03月14日 06時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 マツダは2017年3月13日、先進安全技術「i-ACTIVSENSE」をほぼ全ての新世代商品で標準装備とすると発表した。対象となるのは、「デミオ」「アクセラ」「アテンザ」「CX-3」「CX-5」の5モデル。

 自動ブレーキ、AT誤発進抑制制御、車線変更時の後側方の車両を知らせるブラインドスポットモニタリング(BSM)、駐車場などで後退時に他の車両が横から接近するのを知らせるリアクロストラフィックアラート(RCTA)を2017年度中に標準装着とする。

i-ACTIVSENSEでセンシングする範囲 i-ACTIVSENSEでセンシングする範囲(クリックして拡大) 出典:マツダ
ブラインドスポットモニタリング(左)、自動ブレーキ(中央)、AT誤発進抑制(右)の作動イメージ(クリックして拡大) 出典:マツダ

 自動ブレーキは、近赤外線レーダーをセンサーに採用し、時速4〜30kmを作動範囲としたスマートシティブレーキサポート(SCBS)が標準装着の対象となるが、車種によってはカメラで前方車両だけでなく歩行者も検知するアドバンストSCBSが標準装備となる。

 アドバンストSCBSは、車両に対しては時速4〜80kmで走行中に、歩行者に対しては時速10〜80kmで走行中に作動する。国土交通省が2016年12月に発表した対歩行者自動ブレーキの評価試験の結果では、アドバンストSCBSを搭載したアクセラが25点満点中24.5点を獲得している。

デミオは近赤外線レーダーとカメラをフロントガラスの内側に装着している(左)。アクセラのセンサー(中央、右)。車両や歩行者はフロントガラス内のカメラで検知する。ミリ波レーダーはフロントグリル内に設置されている(クリックして拡大)

 i-ACTIVSENSEは2012年に導入した。マツダは、ドライバーが正しく認知・判断・操作を行うことが安全・安心の基本要件としており、i-ACTIVSENSEは危険を正しく認知することを支援する役割がある。

 標準装備以外の先進安全技術には、オートハイビーム機能やヘッドランプの照射範囲をきめ細かく制御するアダプティブLEDヘッドライト、センサーにミリ波レーダーを使い、時速15km以上で作動するスマートブレーキサポート、車線逸脱警報システムがある。これらの機能はデミオ、アクセラ、アテンザ、CX-3、CX-5であればメーカーオプションで選択できる。

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