基本性能と知能化技術を強化した産業用ロボット新シリーズFAニュース

三菱電機が産業用ロボットの新シリーズ「MELFA FR」シリーズを発売する。基本性能の向上、知能化技術の改良に加え、FA統合ソリューション「e-F@ctory」に対応させた。

» 2017年03月21日 07時00分 公開
[MONOist]

 三菱電機は2017年3月2日、産業用ロボット「MELFA FR」シリーズを同年3月31日に発売すると発表した。基本性能の向上と知能化技術の改良に加え、FA統合ソリューション「e-F@ctory」に対応することで同社FA製品との連携を強化した。

 MELFA FRシリーズは、コントローラーに専用ASICを搭載することで制御性能と処理能力を向上させた。力覚センサーの制御周期を短縮化するなど、さらに高度な作業も自動化できるように改善。さまざまな知能化関連の支援機能を加え、生産ラインの設計・立ち上げなどの簡素化を図った。

 さらに同社が推進するe-F@ctoryに対応。汎用シーケンサ、表示器、汎用サーボなど、同社iQ Platform対応FA製品との連携を深めた。産業用オープンフィールドネットワーク「CC-Link IE Field」にも対応したことで、ITシステムとのシームレスな接続も可能にしている。

 また、位置や速度などの多様な条件で設定できる安全監視機能など、安全関連の機能も強化。ロボットコントローラーだけで安全ロジックの編集・設定も可能になった。人と協働する用途でも、導入しやすくなったとうたっている。

 MELFA FRシリーズとして、2〜20kgを運搬できる6軸のRV-□FR(L)を152機種、可搬重量3〜20kgの4軸・床置き型のRH-□FRHを108機種、3kg可搬の4軸・天吊型のRH-3FRHRを6機種と計266機種をラインアップ。希望小売価格はオープンで、販売目標は年間1万台としている。

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