新入社員のタイプ、平成29年度は「キャラクター捕獲ゲーム型」キャリアニュース

 日本生産性本部の「職業のあり方研究会」が「平成29(2017)年度の新入社員の特徴」を発表した。新入社員のタイプを、数多いキャラクター(就職先)を比較的容易に捕獲(内定獲得)できた「キャラクター捕獲ゲーム型」と表現している。

» 2017年03月28日 09時00分 公開
[MONOist]

 日本生産性本部の「職業のあり方研究会」は2017年3月23日、「平成29(2017)年度の新入社員の特徴」を発表した。

 同年度の新入社員のタイプを、数多いキャラクター(就職先)を比較的容易に捕獲(内定獲得)できた「キャラクター捕獲ゲーム型」と表現している。

 2016年の夏、スマートフォンを手に外に出て、歩き回るゲームが流行した。同研究会は、スマートフォンで情報収集しながら、説明会へインターンシップへと歩き回る就活生の様子を、そのゲームに熱中した人々と重ねた。

 レアキャラ(優良企業)を捕まえるのは難しいため、すばやく(採用活動の前倒し)捕獲するにはインターネットやSNSで情報を集めつつ、モバイル端末を片手に東奔西走しなければならない。危険地帯(ブラック企業)にうっかり入らないよう、注意も必要だ。

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飽き(早期離職)させないため、新イベント(やりがい)の提供を

 2017年度の新入社員は、企業を選ばなければ比較的容易に内定を得られたようだ。しかし、自己分析や企業研究をしっかり行った上で就職しなければ、ミスマッチや危険地帯(ブラック企業)へ入ってしまう可能性もある。また、優良企業の内定を獲得する難しさは、ゲームで「レアキャラ」を捕獲する難しさに通じる。

 彼らは、はじめは熱心にキャラクターの捕獲(就職活動)に動くが、飽きやすい(早期離職する)傾向もある。入社後のモチベーション維持には、飽きさせないように新しいイベント(やりがいや目標)を提供するなどの注意が必要になりそうだ。

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