「つながるクルマ」が変えるモビリティの未来像
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» 2017年04月13日 07時00分 公開

いまさら聞けないクルマのあの話(3):「ライドシェア」はタクシーの敵? 普及でクルマは売れなくなるのか (2/4)

[古庄速人,MONOist]

幾つ知っていますか? ライドシェアの企業

Googleマップからウーバーを呼び出せる Googleマップからウーバーを呼び出せる(クリックして拡大)

 日本ではライドシェアのサービスを提供する業者として、大手のUber(ウーバー)やLyft(リフト)がよく知られています。どちらも米国の企業ですが、ウーバーについてはトヨタ自動車との提携が、リフトはGMや楽天が出資したことが、日本でもニュースになりました。ちなみにウーバーは東京でもサービスを開始しています。

 ウーバーやリフトはグローバルに事業を展開していますが、ライドシェア業者はこれだけではありません。特に目立つのは、アジアで展開されているサービスです。中国では、ウーバーの中国事業も買収したディディチューシン(滴滴出行、Didi Chuxing)が最大手。アップルがディディチューシンに出資したことでも話題となりました。

 インドではリフト(LiftO、米国のLyftとは別のサービス)やオラ(Ola)がポピュラーです。シンガポールのグラブ(Grab)は米リフトと提携している他、ホンダからの出資も受け入れています。また、インドネシアのゴジェック(Go-Jek)はメッセージアプリのLINEと提携しているなど、幅広く提携関係を結ぶことで、それぞれの企業が事業展開や将来計画の多様性を確保しようとしています。

 また米国や欧州ではタクシー代わりというよりも、より本来の「相乗り」に近い感覚を持つサービスも盛んです。これはドライバーが事前に移動する日時や行き先をWebサイトに入力しておき、相乗り希望者が予定を入力すると、日時や方向の近いドライバーがリストアップされるというもの。

 いってみれば、ヒッチハイクの相手を事前に探すという感じでしょうか。フランスのブラブラカー(BlaBlaCar)やルクセンブルクのカルズー(Karzoo)など、西欧の幾つもの国で事業展開している事業者もあります。

 日本で中・長距離の移動を仲介するnotteco(のってこ!)やnori-na(ノリーナ)は、どちらかといえばこちらに近い形態のサービスです。利用者がドライバーに支払うのは、あくまで移動にかかる経費の一部。ガソリン代や高速道路料金の「割り勘」なので、ドライバーが金銭的な利益を得られるものにはなっていません。

 その代わりに、例えば観光地へ向かったり野外フェスやカーレースといったイベントに出掛けたりするときには、同好の志が乗り合わせるということで会話を楽しみ、友人も増えるといった付加価値を得ることができます。

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