新しいユーザーインタフェースで使い勝手を向上させたロボット制御装置FAニュース

ファナックは、新型ロボット制御装置「R-30iB Plus」「R-30iB Mate Plus」を発表した。新しいユーザーインタフェース「iHMI」を採用するとともに、処理性能を向上させている。

» 2017年04月24日 07時00分 公開
[MONOist]

 ファナックは2017年4月10日、新型ロボット制御装置「R-30iB Plus」「R-30iB Mate Plus」を発表した。新しいユーザーインタフェースを採用するとともに、処理性能を向上させた。

 ロボットの教示操作やシステム操作などを行う「iPendant」の表示解像度や処理性能を向上させ、高い表現力を生かしてユーザーインタフェースを一新した。新たなユーザーインタフェース「iHMI」は、ロボットの使い勝手向上のため、同社のCNCと共通デザインのホーム画面と設定ガイド、プログラム作成ガイド、チュートリアルなどの画面を採用している。

 プログラム作成ガイドの使用により、簡単なハンドリング作業なら、初心者でも30分程度でプログラムを作成・実行できる。使い勝手の向上により、システムの立ち上げおよび保守作業の作業効率が向上。既に同社のロボットを使用している場合は、従来のユーザーインタフェースも使用可能だ。

 また、ハードウェアおよびソフトウェアの処理性能を高め、信号処理周期を短縮。従来と比べて信号出力位置のバラつきを低減しており、レーザーアプリケーションなど、高い位置精度が必要なシステムへの適用範囲が広がっている。

 ビジョン機能では、新しいカメラインタフェースの採用により、カメラからの画像転送速度を4倍に高速化。シンプルなケーブル構成も実現した。ユーザーインタフェースを改良したことで、ビジョンシステム立ち上げの作業効率も向上している。

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