製造業向けIoTサービスを展開、SAPが「e-F@ctory」に参加製造マネジメントニュース

ドイツのSAPと三菱電機ヨーロッパは、SAPが三菱電機の「e-F@ctory Alliance」パートナープログラムに参加することを発表した。三菱電機は「SAP Cloud Platform」を活用した新たなIoTサービスの提供が可能になる。

» 2017年05月25日 09時00分 公開
[MONOist]

 ドイツのSAPと三菱電機ヨーロッパは2017年4月24日、SAPが三菱電機の「e-F@ctory Alliance」パートナープログラムに参加することを発表した。SAPのクラウドサービスを活用した、製造業向けの新たなIoT(モノのインターネット)サービスの提供が可能になる。

 e-F@ctory Allianceは、三菱電機のFA機器の関連機器やソフトウェアを提供する企業との連携を図るプログラム。SAPがパートナー企業となることで、三菱電機のオートメーションソリューションを「SAP Cloud Platform」で稼働することが可能になる。SAPのIoT機能を利用し、オートメーションソリューションから事前に選択したデータをSAP Cloud Platformへ転送することも可能だ。

 これにより、三菱電機のFA統合ソリューションであるe-F@ctoryの拡張が可能となる。製造業/プロセス産業の分野で、付加価値の高いIoTベースのサービスを提供するための基礎構築が可能になるという。また、両社の連携により、リモートデバイスとコネクティビティ管理、生産状況と資産稼働率のモニター、予測保守を含むIoTベースの新サービスが実現でき、顧客は製造現場と資産の情報を高度な分析に利用できる。

 さらに、資産情報の管理とサービスプロバイダーとのコミュニケーション向上のために「SAP Asset Intelligence Network」を利用することもできる。「SAP Hybris Cloud for Customer」ソリューションでは、サービスチームのメンテナンス作業のスケジューリングをサポートしており、問題の迅速な解決のために、技術者にモバイルアクセスと拡張現実アプリを提供する。

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