スパッタ対策コストを低減する溶接パッケージFAニュース

安川電機は、低スパッタ溶接パッケージ「MOTOPAC-WL300+」を発売した。サーボ駆動のワイヤ送給ユニットと溶接トーチが一体化した「サーボトーチ」に加え、EAGL工法を採用。溶接品質と生産性を高め、スパッタ対策コストを低減する。

» 2017年06月23日 07時00分 公開
[MONOist]

 安川電機は2017年5月29日、低スパッタ溶接パッケージ「MOTOPAC-WL300+」を発売した。主な用途は、自動車用シート、排気系部品、足回り部品のアーク溶接など。新型のアーク溶接ロボット3機種「MOTOMAN-AR700」「AR900」「AR1440」に対応する。

 同社はこれまで、アーク溶接電源「MOTOWELD-X350」のパッケージとして「MOTOPAC-WL300」を販売してきた。今回発売したMOTOPAC-WL300+では、サーボ駆動のワイヤ送給ユニットと溶接トーチが一体化した「サーボトーチ」に加え、独自のEAGL工法を採用。これにより溶接品質と生産性を高め、スパッタ対策コストを低減する。

 また、サーボトーチの採用でワイヤ送給装置を小型化するとともに、ワイヤ応答性や送給性を高めた。さらに、溶接波形に同期して溶接ワイヤが正送および逆送を高速で繰り返し、適切な溶接条件へと制御。MOTOWELD-X350に搭載された2次側遮断回路の効果により、短絡時のスパッタ発生を極限まで抑制する。

 他に、ロボットの動作と波形制御の同期により、溶接トーチの角度変化に応じて溶接波形を適切に自動調整する「シンクロウェルディング機能」を搭載。同機能により、トーチの角度変化に伴う溶接条件調整の時間を短縮し、スパッタ発生を抑えることができる。

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