電動モビリティ開発と産業用ロボットの事業展開を強化、ヤマハ発動機が組織変更製造マネジメントニュース

ヤマハ発動機が組織変更と人事異動を発表。電動モビリティの技術開発と商品開発機能の強化、事業拡大に伴うIM事業部の再編が主な目的となっている。

» 2017年07月19日 08時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 ヤマハ発動機は2017年7月15日、組織変更と人事異動を発表した。電動モビリティの技術開発と商品開発機能の強化、事業拡大に伴うIM事業部の再編が主な目的となっている。

 電動モビリティ関連では、技術本部の組織変更を行う。電動二輪車の開発を手掛けてきた先進モビリティ開発部と、電動アシスト自転車「PAS」などを扱うビークル&ソリューション事業本部SPV事業部の第2開発部の電動二輪車開発機能を統合し、技術本部の傘下に「EM(エレクトリックモビリティ)開発統括部」として新設する。また、その傘下に「EM車両開発部」と「コンポーネント技術部」を新設する。

 EM開発統括部長には、技術本部研究開発統括部長と先進モビリティ開発部長を兼任していた稲波純一氏が就く。今後は、技術本部研究開発統括部長とEM開発統括部のコンポーネント技術部の部長を兼任する。SPV事業部第2開発部長の小屋孝男氏は、EM開発統括部のEM車両開発部長に就任する。

 EM開発統括部の新設に併せて、ビークル&ソリューション事業本部SPV事業部の第1開発部は「開発部」に名称変更される。

 この他、既存の二輪車/四輪車に該当しない新しいパーソナルモビリティ(NPM)の開発および商品化のスピードアップを目的に2016年7月に新設されたNPM事業統括部の部長には、PMビジネス部長と兼任する形で花村直己氏が就任する。

IM事業部のロボットビジネス部がFA統括部へ

 表面実装機を主力製品としてきたIM事業部については、2016年10月発表の統合制御型ロボットシステム「Advanced Robotics Automation Platform」をはじめとする産業用ロボット事業の強化に合わせて、傘下に「SMT統括部」と「FA統括部」を新設する。

 SMT統括部には以下の部署を名称変更して傘下に置く。マウンター第1技術部は「先行開発部」、マウンター第2技術部は「商品開発部」、マウンター第1営業部は「国内営業部」、マウンター第2営業部は「海外営業部」となる。

 FA統括部では、これまでのロボットビジネス部を「営業部」と「開発部」に分割して傘下に置く。

 IM事業部長の太田裕之氏は、同職とともにIM事業部のSMT統括部長、品質保証部長を兼任する。FA統括部長には、ロボットビジネス部長の村松啓且氏が就く。

ヤマハ発動機の基本組織図(2017年7月) ヤマハ発動機の基本組織図(2017年7月)。新設の部署を黄色で示している 出典:ヤマハ発動機

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