モノづくり起業 推進協議会 副会長でFabFoundry創業者でもある関信浩氏は「ハードウェアスタートアップの起業は日本だけでなく米国でも難しいものだと受け止められている。ハードウェア系のベンチャーキャピタルの間では『Hardware is hard』というフレーズが合言葉のように言われている。ただこうした中で日本ではテックショップなどでモノづくりを行う人でも趣味として取り組んでいて、起業につながる人が少ないという特徴がある。こうした日本の優れたモノづくりを世界に送り出せる場を作っていきたい」と取り組みの趣旨について述べる。
モノづくり起業 推進協議会では既に2017年2月に「Monozukuri Hardware Cup 2017」を大阪市で開催。優勝した網膜走査型レーザアイウェアの「QDレーザ」チームを、米国ピッツバーグで同年4月に開催された世界決勝大会「Hardware Cup 2017」に送り込んでいる。「Hardware Cup 2017」では、全米7都市の代表チームと、カナダ、インド、イスラエル、韓国、日本の代表チームが発表を行い、投資家との交流やビジネスマッチングなどを行った。
「Monozukuri Hardware Cup 2018」も「Hardware Cup Final」の日本地区予選として開催。優勝チームや優秀チームなどを同大会に送り込むとしている。
Monozukuri Hardware Cup 2017の日本決勝戦に挑んだスタートアップの様子(クリックで拡大)出典:モノづくり起業 推進協議会