テレワーク経験者の67％が「引き続きテレワークで働きたい」と回答：キャリアニュース

　エン・ジャパンが運営する総合求人／転職支援サービス「エン転職」は2017年7月19日、「テレワーク」（時間や場所にとらわれない柔軟な働き方）についてのアンケート調査結果を発表した。

　調査対象はエン転職の利用者で、そのうち9586人から回答を得た。まず、テレワークという働き方を知っているかを尋ねたところ、全体の41％が「知っている」と回答した。「知っている」という回答を年代別に見ると、20代は33％、30代39％、40代以上が47％と、年代が上がるにつれて認知度が上がっている。

　続いて、これまで働いたことのある会社にテレワークの制度があったかを尋ねた。その結果、「ある」は6％に留まった。

テレワーク経験者は5％

　実際にテレワークの制度を使って働いたことがあるかについては、「ある」と回答したのは5％だった。

　テレワーク経験者に、利用したことのあるテレワークのタイプを尋ねたところ、最も多かったのは「自宅にいて、会社と連絡を取り合いながら働く」という在宅勤務型で、66％を占めた。次いで「クライアント先・移動中などに、会社のスマートフォンやパソコンなどを使って働く」が47％だった。

　テレワークで働いた日数は、「週に1〜2日」が50％で最も多く、次が「週に5日以上」（27％）となっている。

　テレワークという働き方を選んだ理由は、「外出が多く、仕事の効率化のため」（46％）が最多だった。2位が「業務に集中することができて生産性が上がるため」（29％）、3位は「通勤時間を短くしてプライベートを確保するため」（28％）だった。年代で差が出たのは「出産・子育てのため」で、30代では21％が回答。20代（5％）、40代（2％）と比べて突出して多かった。

　引き続きテレワークで働きたいと思うかという質問に対しては、67％が「働きたい」と回答。働きたい理由には、「通勤時間分を有効活用できる」「子育てや介護との両立がしやすい」などの声が寄せられた。一方、「働きたくない」と答えた人（13％）からは、仕事とプライベートのメリハリがつかないという理由が多く挙がった。

　続いて、テレワーク未経験者に、テレワークという働き方を選べるとしたら働いてみたいかを尋ねた。その結果、53％が「働きたい」と回答。「働きたくない」は15％だった。

　「働きたい」と回答した人にその理由を尋ねたところ、「通勤時間を短くしてプライベートを確保するため」が最も多く73％を占めた。次が「業務に集中することができて生産性が上がるため」（34％）、3位は「病気やけがなどになった場合に安心なため」（23％）となっている。

　「（テレワークで）働きたくない、分からない」と回答した人が挙げた理由で、最も多かったのは「仕事とプライベートをハッキリ分けたいため」（56％）だった。