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» 2017年08月28日 10時00分 公開

タダでソフト開発の生産性と品質を上げる方法(8):メモリリークを一瞬で見つける「Valgrind」(その1)山浦恒央の“くみこみ”な話(98)(2/3 ページ)

[山浦恒央 東海大学 大学院 組込み技術研究科 非常勤講師(工学博士),MONOist]

3.環境構築

 まずは、環境構築です。構築の方法はいろいろありますが、今回は「Ubuntu 16.04」と「Virtualbox 5.1」を使います。

 ValgrindはLinux向けのツールですが、今回はWindows上に仮想環境を構築します。OSは、Linux系の「Ubuntu」を使い、仮想化ソフトにVirtualBoxを使います。それぞれを順番に説明します。なお、今回も設定が長くなりますが、ご容赦ください※3

※3)ツールを使う場合の最初の障害が環境構築です。どんなエンジニアでも、環境構築で数日間をムダにしたり、挫折した経験を持っているでしょう。環境構築の手順をどこまで説明するかは、書き手には難題です。構築の手順は何種類も存在しますし、読者の環境によっては確実な動作が期待できません。書籍の中には、環境構築を読者に丸投げしているものもあります。一から構築を説明すると、それだけで誌面の半分が埋まり中身が薄くなるのを嫌うためです。本コラムでは、構築手順を1ステップずつ示しますので、ぜひ、実際に動かしてください。

3.1 Ubuntuのダウンロード

 https://www.ubuntulinux.jp/homeから、UbuntuのISOイメージをダウンロードしてください。なお、今回のバージョンは16.04です。

3.2 VirtualBoxの構築

 https://www.virtualbox.org/から、VirtualBoxをダウンロードします。今回使うバージョンは、5.1です。ダウンロードした.exeファイルを実行すると、図1(左)が現れます。「Next >」を選択すると、図1(右)を表示します。図1(右)は変更することなく、「Next >」選択すると、図2(左)が現れます。

図1 図1 Setup画面1(左)とCustom Setup画面(右)(クリックで拡大)

 図2(左)は、アイコンやショートカットなどを作成するか設定する画面です。任意の場所をチェックし、「Next >」を選択すると、図2(右)に遷移します。図2(右)は、ネットワークの警告画面です。気にせず、「YES」を選択し、図3(左)に行きます。

図2 図2 Custom Setup画面2(左)とWarning画面(右)(クリックで拡大)

 図3(左)は、今までの設定を確認する画面です。特に設定を変更しなければ、「Install」を選択し、VirtualBoxをインストールします。インストール完了後、図3(右)を表示します。この画面で「Finish」を選択すると、VirtualBoxのインストールは完了です。

図3 図3 Ready to Install画面(左)とインストール完了画面(右)(クリックで拡大)

3.3 仮想環境の構築

 VirtualBoxを使用し、仮想マシンを作成します。図4(左)に示すホーム画面で、「新規」を選択し、図4(右)に遷移します。「名前(N)」と「タイプ(T)」「バージョン(V)」を設定します。今回は、以下のように設定しました。

  • 「名前(N)」→Myubuntu
  • 「タイプ(T)」→Linux
  • 「バージョン(V)」→Ubuntu(64-bit)

 「次へ(N)」を選択すると、図5(左)が出ます。

図4 図4 VirtualBoxホーム画面(左)とOS名設定画面(右)(クリックで拡大)

 図5(左)では、割り当てる任意のメモリ容量を設定します。今回は、1024MBを割り当てました。「次へ(N)」を選択し、図5(右)に遷移します。次に、「仮想ハードディスクを作成する」にチェックし、「作成」を選択すると、図6(左)が出ます。

図5 図5 メモリサイズ設定画面(左)と仮想ハードディスク設定画面(右)(クリックで拡大)

 図6(左)で、ハードディスクのファイルタイプを「VDI(VirtualBox Disk Image)」として、「次へ(N)」を選択してください。図6(右)を「可変サイズ(D)」を選択し、「次へ(N)」を選択します。

図6 図6 ファイルタイプ設定画面(左)とサイズ設定画面(右)(クリックで拡大)

 次に、仮想ハードディスクのファイルサイズを決定します。今回は、10Gとし、「作成」を選択してください。図7(左)を表示したら、ホストドライブ’E’に先ほどダウンロードしたUbuntuを選択し、起動します。

図7 図7 仮想ハードディスク容量設定画面(左)と起動ハードディスク設定画面(右)(クリックで拡大)

 図8(左)画面で、「Ubuntuをインストールを選択」し、図8(右)に遷移します。次に、図8(右)で、「続ける」を選択します。

図8 図8 ホーム画面(左)とUbuntuのインストール準備画面(右)(クリックで拡大)

 図9(左)で、「ディスクを削除してUbuntuをインストール」にチェックし、「インストール」を選択します。図9(右)を表示後、居住地を設定し、「続ける」を選択してください。

図9 図9 インストールの種類設定画面(左)と居住地設定画面(右)(クリックで拡大)

 図10(左)のキーボード・レイアウト画面で、「日本語」を選択し、「続ける」を選択します。図10(右)でユーザー情報を入力します。

図10 図10 キーボード・レイアウト設定画面(左)とユーザー情報設定画面(右)(クリックで拡大)

 図11(左)で、「今すぐ再起動する」を選択し、再起動を実施すると、仮想マシンが再起動され、図11(右)が表示されたらOKです。

図11 図11 インストール完了画面(左)とUbuntuホーム画面(右)(クリックで拡大)

3.4 Valgrindのダウンロード

 Ubuntuホーム画面で、右クリックを押し、「端末を開く(E)」を選択します。選択後、いつもの黒い画面が現れます。そこに、以下のコマンドを入力してください。

sudo apt-get install valgrind

 その後、以下のコマンドで正しくダウンロードしたか確認してください。

valgrind --version

 コマンド実行後、図12のメッセージが出たら完了です。なお、バージョン番号は、異なる可能性があります。

図12 図12 valgrindのバージョン

 少々長くなりましたが、以上で完了です。お疲れさまでした。

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