大手企業の高給与求人、中小出身でも応募できる?MONOist×JOBS 転職市場動向

技術者の転職市場を毎月レポートする「MONOist×JOBS 転職市場動向」。9月は、中小企業で着実にスキルを積上げてきた方なら必見の「中小から大手企業への転職」をご紹介します。

» 2017年09月07日 09時00分 公開
[MONOist]
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本記事は技術者のための転職サイト
E&M JOBS」からの転載です。



今ならあの大手企業にも転職できる!?

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 技術者は相変わらず人手不足の状態が続いており、大手企業や有名企業を中心に求人が増加しています。例えばE&M JOBSの求人でも日産やパナソニック、ファナックをはじめとした上場企業の求人を多数お預かりしています。

 特に採用に苦慮している企業では、第二新卒など経験の浅い人や他業界からの転職者を、ポテンシャルを考慮して採用するなど、採用の間口を広げる傾向にあります。一方では新卒採用では落ちてしまった企業に中途で応募し、内定をもらう「リベンジ転職」を果たす人も増えています。

 募集中のポジションが埋まってしまえば、今後は必要なスキルや経験を持った人だけをピンポイントで採用していくようになると考えられます。今なら「多少背伸びしてでも大手企業で働いてみたい!」という人にもチャンスが広がっています。

 給料が高くなることはもちろんですし、最近何かと話題になりがちな労働時間の問題についても、大手の方が改善に積極的です。現在の働き方に不満がある方は、ぜひ一度求人を見てみてはいかがでしょうか。

中小企業出身者は転職で有利? 転職における評価ポイントとは

 とはいえ転職を考えている技術者の中には、気になる求人があっても「自分には大手や有名企業は無理」と感じる方もいらっしゃいますよね。

 特に比較的規模の小さい会社で働かれている方は、謙虚かつ慎重に求人をご覧になる傾向にあります。しかし、必ずしも大手企業出身者が転職に有利というわけではありません。むしろ中小企業で着実にスキルを積上げてきた方を歓迎する企業も存在しています。

 例えば大手出身の技術者の場合、どうしても部品・ユニットごとにセクション分けされることが多く、最終製品の全体像を把握しきれていないことも。また、企業側は実務をしてくれる人を募集しているのに、応募してきた人は外注の管理をしているだけだった、といったミスマッチも大手出身の人の方が起きやすいようです。

 その一方で、規模の小さい企業の現場では、設計者として手を動かすだけでなく納期やコストの管理、顧客からのヒアリング、納品後の不具合へのサポートなど、他の部署と連携しながら多岐にわたって製品の面倒を見ているということが少なくありません。

 技術についての深い知識だけでなく、幅広い実務を行っていることが評価されて引く手あまたとなった転職希望者の方もいらっしゃいます。

 ただし、大手出身者が不利ということでは決してありません。前職がISO認証を取得していればその環境下で働いていたことや、基礎的な技術・知識がしっかりしていることなどはきちんと評価されます。チャンスが広がっている現在、自分を過小評価せずにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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関寺 庸平
技術職専門のコンサルタント。電気・電子・機械系技術者への支援で実績を築いている。コンサルタントに転身する前は上場メーカーで設備関係の技術営業をしていた経験から、技術者のキャリアに詳しい。転職希望者への丁寧な対応が持ち味。趣味は釣り。

E&M JOBS(イーエム・ジョブズ)
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