VR/ARが描くモノづくりのミライ 特集

AR空間に注釈が描ける、チョークのようなiOSアプリ「Vuforia Chalk」を発表VRニュース

米PTCは、ARを活用したコミュニケーション体験を提供するアプリケーション「Vuforia Chalk」を発表した。チョークマークと呼ばれる簡単な注釈をAR環境内で描けるため、言葉で説明しにくい問題を明確にしたり、共有もできる。

» 2017年11月15日 13時00分 公開
[MONOist]

 米PTCは2017年10月にAR(拡張現実)を活用したコミュニケーション体験を提供するアプリケーション「Vuforia Chalk」を発表した。Vuforia Chalkは、「Vuforia AR」プラットフォームと「iOS 11」で導入されたAppleの「ARKit」技術により、新たなARコミュニケーション体験を提供する。さまざまな場所のユーザーが同じ環境をリアルタイムに共有できる他、チョークマークと呼ばれる簡単な注釈を描くことができる。注釈は、環境内の物体や面に固定されて表示される。

 既存のリモートアシスタンスでは、新しい家電製品やケーブルテレビ受信機の裏面など、不慣れなことを言葉で説明する際にもどかしさや煩わしさを伴う場合がある。Vuforia Chalkは、チョークマークを利用することで、それらの問題点を明確にしたり共有もできる直感的なソリューションだ。

 iPhone、iPadに対応するVuforia Chalkアプリは、App Storeから無料でダウンロードできる。最新のガジェットの使い方を友人や家族に教えたり、高齢者にとって難しくなりつつある日常的な作業の手順を説明するなど、あらゆる世代のユーザーが幅広い用途で利用できる。

 企業においても、フィールドエンジニアの作業を支援するといった利用が可能になる。Vuforia ARプラットフォームは、今後さらに多くの携帯デバイスや頭部装着型デバイスで利用可能になる予定だ。

 なお、Vuforia Chalkアプリは全デバイスにiOS 11が必要で、iPhone 6s以降、iPad Pro 2015以降(第5世代iPadを含む)で利用できる。

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