スカニアが開発プロセスのコスト効率を向上する3Dプラットフォーム導入製造IT導入事例

ダッソー・システムズは、スウェーデンのスカニアが、ダッソーの「3DEXPERIENCE」プラットフォームおよび各種ソリューションの導入を正式に開始することで両社が合意したと発表した。

» 2017年11月16日 09時00分 公開
[MONOist]

 フランスのダッソー・システムズ(ダッソー)は2017年10月11日(現地時間)、スウェーデンのスカニアが、ダッソーの「3DEXPERIENCE」プラットフォームおよび各種ソリューションの導入を正式に開始することで両社が合意したと発表した。

 スカニアは、トラック、バス、工業エンジンのグローバルメーカー。今回の提携は、スカニアの全製品にわたって設計、テスト、検証のコスト効率を高めることを目的としている。機能特性の他、開発や製造、サービス、販売などのプロセスに関しても現実に即したシミュレーションが可能になる。これにより、スカニアの製品開発プロセスにおいて、コスト効率や資源効率が向上し、高品質で適切な製品を顧客へ提供できるようになる。

 また、スカニアが採用しているモジュラーシステムは、製品バリエーションが多く、設計変更の頻度が高い。そのため設計群を網羅するリポジトリが必要になり、そこから設計同士を組み合わせて顧客の要求に沿ったアプリケーションを構築する。

 ダッソーの3DEXPERIENCEプラットフォームを導入することでシミュレーション機能が向上し、迅速な車両の検証が可能になる。さらに、設計から製造までの独自の製品開発プロセス全体を通して、全体的なトレーサビリティーが確保できるようになる。

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