笑う! ファブ3Dコンテスト2017、スイカ維管束大好きっ子も再来3Dプリンタニュース(3/6 ページ)

» 2017年12月12日 13時00分 公開
[加藤まどみMONOist]

クールでこだわりの楽器が集合!

カテゴリー3審査委員長の藤井進也氏

 中高生を対象としたFAB甲子園の2017年のテーマは「未来の楽器」だった。環境情報学部 専任講師の藤井進也氏は「楽器さえ自分で一から作って、新しい音楽を作っていければ面白い」と語った。審査基準は3Dファブ技術が効果的に使われていること、今までに見たことのない未来を感じさせるもの、そして見た目、音、演奏パフォーマンスがカッコイイ/カワイイことだ。

 優秀賞は、高校2年の大嶋俊之さんによる「動きを音楽に! 装着型楽器『arm』」。外見は楽器に見えないが、手に一体化させた状態で演奏する。特に制作過程がよかったとのことで、最初は単純だった音をより心地よい音にしたり、自分の体の一部のように扱うために手の3Dスキャンなどを行ったという。他にも内部に収める基板形状や、スピーカーを付ける場所など随所にこだわりが見られた。

図7:大嶋俊之さんの「動きを音楽に!装着型楽器『arm』」(出典:Fabble

 特別賞は中学1年の小野侑誠さんによる「float gyrateon(フロートジャイラテオン)」。こちらも一見、楽器には見えないが、大きい方の上部を回して音を出し、小さい方で音の高さを変える。形状がコロンとしていて音もかわいい。ディスクジョッキーから発想を得て作られたとのこと。精密にプリントされており、操作感にこだわりが見られたという。

図8:小野侑誠さんの「float gyrateon」(出典:Fabble

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