直噴ターボエンジンをマイルドハイブリッド化、登録車版「ハスラー」車両デザイン

スズキは2017年12月25日に小型クロスオーバーワゴンの新型車「クロスビー」を発売した。パワートレインは、スズキ初となる排気量1.0l(リットル)の直噴ターボエンジンのマイルドハイブリッドに、6速ATを組み合わせる。

» 2017年12月26日 06時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 スズキは2017年12月25日、小型クロスオーバーワゴンの新型車「クロスビー」を発売したと発表した。

 パワートレインは、スズキ初となる排気量1.0l(リットル)の直噴ターボエンジンのマイルドハイブリッドに、6速ATを組み合わせる。4WD車は2種類の走行モードの他、滑りやすい路面や急な下り坂での走行を支援する機能を標準装備とした。予防安全パッケージ「スズキセーフティサポート」はメーカーオプションとなる。

 月間販売目標台数は2000台。価格は2WDモデルで176万5800円から。一方、クロスオーバーワゴンの軽自動車「ハスラー」は4WDモデルの最上級グレードで171万円となる。

クロスビー(左)とハスラー(右)(クリックして拡大) 出典:スズキ

直噴ターボ+マイルドハイブリッド

排気量1.0lの直噴ターボエンジン(クリックして拡大) 出典:スズキ

 スズキ初のパワートレインとして、排気量1.0lの直噴ターボエンジンにマイルドハイブリッドシステムを組み合わせた。走行性能と環境性能を両立し、JC08モード燃費は2WDモデルで22.0km/l、4WDモデルで20.6km/lを達成した。排気量1.0lの直噴ターボエンジンは、排気量1.5lの自然吸気エンジンに相当する出力とトルクを実現するとしている。マイルドハイブリッドシステムは、ISG(モーター機能つき発電機)が減速エネルギーによる発電と加速時の駆動力のアシストを行う。

 外形寸法は全長3760×全幅1670×全高1705mm、ホイールベースが2435mmとなっている。ボディー剛性と軽量化を両立できるプラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用。コンパクトなボディーサイズながら、大人5人が乗れる居住性と積載性を持たせた。Aピラーを立てて、ゆとりのある頭上空間を確保した。前席のヒップポイントは高めに設定し、見晴らしの良いアイポイントも実現した。

4WDシステムは、走行モードと走りにくい路面でのアシストを選択できる(クリックして拡大) 出典:スズキ

 タイヤサイズは175/60R16で、180mmの最低地上高を確保する。雪道やラフロードでの高い走破性を確保した。4WDモデルではビスカスカップリング方式の4WDシステムを採用した。走行モードはパワフルでスポーティーなスポーツモードと、雪道やアイスバーンでの発信をサポートする「スノーモード」を設定。

 さらに、ぬかるみや滑りやすい路面での発進をサポートする「グリップコントロール」や、急な下り坂での車速を時速7kmで維持する「ヒルディセントコントロール」も含めて標準装備としている。

 オプション価格10万6920円のスズキセーフティサポートには、スズキの登録車としては初となる後退時の衝突被害軽減ブレーキの他、後方誤発進抑制やリアパーキングセンサーも搭載する。単眼カメラとレーザーレーダーを組み合わせた衝突被害軽減システムもパッケージに含まれる。前方の誤発進抑制や車線逸脱警報、ふらつき警報、自動ハイビームなどの機能に対応している。

 クロスビーのエクステリアは、力強く、愛着のわくデザインを目指した。SUVらしいボディーと細部まで作り込んだ造形で強いキャラクター性を表現した。ボディーカラーは2トーンルーフ6色、モノトーン3色の他、ルーフとドアスプラッシュガードのカラーパネルを組み合わせる3トーンから選択できる。荷室や後部座席の背面、ラゲッジアンダーボックスは、アウトドアに向けて防汚性と機能性を持たせている。

クロスビーのインテリア(クリックして拡大) 出典:スズキ
大きな荷室を確保した(左)。ボディーカラーはモノトーンから3トーンまでさまざまな組み合わせから選択できる(右)(クリックして拡大) 出典:スズキ

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