自立支援介護プラットフォーム構築に向け実証実験を開始医療機器ニュース

ポラリスとパナソニックは、自立支援介護プラットフォームの共同開発に向けた業務提携契約を締結。ポラリスが運営するデイサービス「ポラリスデイサービスセンター中筋」の利用者を対象にした実証実験を開始した。

» 2018年03月07日 15時00分 公開
[MONOist]

 ポラリスとパナソニックは2018年2月15日、自立支援介護プラットフォームの共同開発に向けた業務提携契約を締結した。同日、ポラリスが運営するデイサービス「ポラリスデイサービスセンター中筋」(兵庫県宝塚市)の利用者を対象にした実証実験を開始した。

 今回の業務提携では、パナソニックが持つIoT(モノのインターネット)システムを活用したAI(人工知能)分析基盤と、ポラリスが持つモニタリング、アセスメント、自立支援ケアプランなどの自立支援ノウハウを融合。自立支援介護を目指す介護事業者や自治体などで利用できる、自立支援介護プラットフォームを共同で開発する。

 両者は業務提携契約に基づき、ポラリスデイサービスセンター中筋の利用者2人の協力のもと、実証実験を開始した。パナソニックは、IoTセンサーと家電システムをデイサービス拠点や協力者宅に設置し、デイサービス利用時だけではなく、在宅生活においても生活リズムやバイタルを把握する。収集データをAI分析して、自立支援につながるモニタリングやアセスメント環境を整備、自立支援プラットフォームを構築する。

 ポラリスは、協力者の要介護度の改善に向け、デイサービス利用時と在宅時の生活状況を踏まえた自立支援プログラムを構築し、サービス提供につなげる。自立支援に関する独自のノウハウをベースに、自立に向けたケアマネジメントを可能にする自立支援プラットフォームを構築する。協力者は今後、拡大していく予定だ。

 両社は2019年度中の事業化を目指し、効果検証の取り組みを推進するとしている。

photo 出典:パナソニック

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