手術室のレイアウトをMRで事前に確認、医療向けコンテンツ拡充も医療機器ニュース

日立製作所は、MicrosoftのMRヘッドマウントディスプレイ「Microsoft HoloLens」を用いて、手術室の構築イメージを体験できるコンテンツを発表した。手術台や麻酔器などをどう配置するかを事前にシミュレーションできる。

» 2018年04月26日 15時00分 公開
[MONOist]

 日立製作所は2018年4月11日、MicrosoftのMR(複合現実)ヘッドマウントディスプレイ「Microsoft HoloLens」を用いて、手術室の構築イメージを体験できるコンテンツを発表した。

 同コンテンツでは、機器の新規導入を予定している既存の手術室や新設予定の手術室空間で、ホログラムによるバーチャル医療機器を配置したり、導入イメージを体験できる。効率的な手術のために、手術台や麻酔器などをどう配置するかなどの事前シミュレーションが可能だ。

 具体的には、日立が同年3月から販売しているデジタル手術支援ソリューション「OPERADA」を導入した手術室のイメージを、HoloLensを通して体験できる。

 HoloLensは、没入型のVRヘッドマウントディスプレイと違い、視界を遮ることがない。装着した状態で現実の周囲や自分の手元が見えるため、手術室構築のイメージや機器の導入、操作のトレーニングなどをリアルに体験できる。

同社では今後、医療現場のニーズに合わせた手術支援や教育の分野で、コンテンツを拡充していく。

photo 「OPERADA」を使用した手術室イメージ(クリックで拡大) 出典:日立製作所

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