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» 2018年05月23日 08時00分 公開

車載電子部品:車載ネットワークの伝送速度は光通信で10Gbpsへ、高速化とEMCを両立 (2/2)

[朴尚洙,MONOist]
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国内自動車メーカーは光通信の車載ネットワークを採用するのか

タイコ エレクトロニクス ジャパンの小林茂氏 タイコ エレクトロニクス ジャパンの小林茂氏

 現在、仕様が策定されている車載ネットワークとして最も高速なのは、伝送速度が1Gbpsで電気配線を用いる車載イーサネットのIEEE 802.3bpと、光ファイバーを用いるIEEE 802.3bvになる。今回発表された10Gbpsの車載データリンクシステムに対応する車載ネットワークは現時点では仕様が策定されていない。

 小林氏は「10Gbpsの車載データリンクシステムで用いられるプロトコルはイーサネットが有力だが、他のプロトコルも想定して開発を進めている。IEEEなどにおける実際の仕様策定は、基本技術を確立してから1〜2年後に始まることになるだろう」と説明する。

 また、MOST25やMOST150といった光ファイバーを用いる車載ネットワークは、欧州の自動車メーカーに広く採用されているものの、国内自動車メーカーはほとんど採用していないという課題がある。「車載ネットワークの高速化をさらに進める中で、電気配線を用いる車載イーサネットのEMCへの対応が容易でないことは確かだ。車載光通信技術の開発は国内企業がけん引しており、今回の10Gbps車載データリンクシステムの開発も、TE Connectivityの中では日本法人であるタイコ エレクトロニクス ジャパンが中心になって進めている。国内自動車メーカーに受け入れられる環境は醸成されつつあるのではないか」(小林氏)としている。

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