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» 2018年05月29日 13時00分 公開

中国人通訳に通じない「しょっちゅう」「ハードルが高い」「反り」元ソニーマンが教える「中国メカ設計事情」(3/3 ページ)

[小田淳/ロジ,MONOist]
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中国人との会話の留意点まとめ

 ここまで、中国人との会話で気を付けていただきたいことを3つお伝えしました。

  • 小学生と話すつもりで会話をする。
  • 具体的に書きながら、具体的にモノを見ながら、会話をする。
  • 電話だけで要件を伝えない。

 最低この3つを守っていただければ、中国人との「確かに言ったハズなのに」という問題はなくなると思います。

通じない会話、通じる会話のおさらい

 最後に、最も通じない口語調の会話例と、それを分かりやすい日本語に修正したものを紹介します。

 「この前のさ、送ってもらったやつ、開梱したら何個かゆがんでましたよ。オマケにバリでザラザラしてるし。数も合ってますぅ〜? 足りないっすよ。早めに作り直して、再送してくれません?遅れたらこっちはもうお手上げですから、日程キープでなんとかお願いします」

図5 図5 ほとんど口語調で話す日本人

 上記を中国人に通じる会話に修正してみます。

 「5月23日に送ってもらったブラケットAに関して、箱を開けたら、7個が変形していました。修正をお願いしたバリも修正されていません。送ってもらった部品の数が3個足りません。明日までに作り直して、5月29日に私にもう1回送ってください。もし発送が遅れたら、次の試作の日程に間に合わなくなり大問題です。日程は変更しないでお願いします」

 中国に限らず、外国の方と日本語で仕事の会話をするときは、このようなことを心掛けるとお互いの理解がより深まると思います。

Profile

小田淳(おだ・あつし)

ソニーに29年間在籍し、メカ設計者としてモニターやプロジェクターを商品化する。現在は、中国での駐在経験を生かし「中国で不良品のないトラブルのないモノづくり」の研修やコンサルを行う。中国メーカーで、「普通○○のハズでしょ」「○○と言ったハズ」「こんなハズじゃない」となってしまう原因が、実は日本人側の問題でもあることに気付き、その対処方法を、中国メーカーへの「即実践でき、即効果のでる3つのアプローチ」として体系化した。中国のみならず、世界で一目置かれる設計者の育成に一役買うことを志とする。中国不良ゼロ設計相談所 ロジ代表。



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