10km以上の長距離通信に対応、LoRa変調方式採用の920MHz無線通信モジュールFAニュース

コンテックは、LoRa変調方式採用の920MHz無線通信モジュール「CPS-COM-1QL」を発売した。IoTコントローラー機器に対応し、無線の変調方式にLoRa変調を用いることで、10km以上の長距離通信が行える。

» 2018年07月10日 07時00分 公開
[MONOist]

 コンテックは2018年6月19日、産業IoT(モノのインターネット)の総合ブランド「CONPROSYS(コンプロシス)」の新製品として、LoRa変調方式採用の920MHz無線通信モジュール「CPS-COM-1QL」の販売を開始したと発表した。価格は3万9000円(税別)となる。

 CPS-COM-1QLは、CONPROSYSシリーズのIoTコントローラー機器に対応した屋外通信用モジュール。RS-232C/485の通信モジュールと同じシリアル通信の方法で、10km以上離れた場所のIoTコントローラー機器間で無線通信が行えるようになり、水処理分野、工業プラント、農業分野などの広域アプリケーションにも適用範囲が広がった。

 本体サイズは25.2×94.7×124.8mmと小型で、−20〜60℃の周囲温度環境での使用が可能なため、過酷な環境の狭いスペースにも設置できる。本体には、無線の通信状況が目視で把握できるように動作確認用LEDを搭載。設置はDINレールおよびスライド式に対応しており、簡単に製品交換ができる。

 兵庫県の六甲山ケーブル山上駅横天覧台と、大阪府の舞洲スポーツアイランド風そよぐ丘との約17km間で通信テストを実施し、安定した通信が行えることを実証している。

photo 無線通信モジュール「CPS-COM-1QL」(クリックで拡大) 出典:コンテック
photo IoTコントローラー機器との組み合わせ例(クリックで拡大) 出典:コンテック
photo 水処理プラントでの導入イメージ(クリックで拡大) 出典:コンテック

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