デジタルツインを実現するCAEの真価

3D CADで最適化と静的応力解析やってみたトポロジー最適化とは何か(3)(2/3 ページ)

» 2018年07月20日 13時00分 公開

軽量化してみよう

 ここからさらに軽量化できないかを検討してみます。

「新規スタディー」の作成

 新規スタディーを作成しますが、ここで「シェイプ最適化」を選択します。

シェイプ最適化の選択

 荷重条件や材料(鋼)の定義は、静的応力解析と同様です。ここで、トポロジー解析化特有の設定を定義します。前回と違って今回は、全てを設計領域にはせず、保持すべき領域を定義します。リングの部分と荷重がかかる面の上のボリュームを指定します。

保持したい領域の指定

 さらに、対称条件を定義しました。今回は肉厚方向の中間と左右対称の面です。

対象条件の定義

 最適化の条件はデフォルトのままにしておきます。(ターゲットの質量は30%、剛性を最大化)

 前回では質量を60%で計算していたので、もう少し厳しい状況ということになります。この設定で解析を実行します。

解析を実行する

 円周率のπを逆さまにしたような解析結果がでましたが、設定は前回とは違いますが、基本的には前回、OPTISHAPE-TSで解析した結果と同様の傾向になっています。

解析結果

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