3Dプリンタ事業を拡大、BNBがAdvanc3D MaterialsとSetup Performanceを買収3Dプリンタニュース

BASF New Businessは、3Dプリント材料メーカーのドイツAdvanc3D MaterialsとフランスSetup Performanceの2社を買収した。同社の子会社であるBASF 3D Printing Solutionsに2社を統合し、BASFの3Dプリント分野の事業拡張を狙う。

» 2018年07月26日 13時00分 公開
[MONOist]

 BASF New Business(BNB)は2018年7月17日、3Dプリント材料メーカーのドイツAdvanc3D MaterialsとフランスSetup Performanceの2社を買収したと発表した。BNBの子会社であるBASF 3D Printing Solutions(B3DPS)に2社を統合し、BASFの3Dプリント分野の事業拡張を狙う。

 Advanc3D Materialsは、粉末焼結積層造形法(SLS:Selective Laser Sintering)用の高性能プラスチック粉末やフォーミュレーションを提供している。Setup Performanceは、Advanc3D Materials向けにSLS材料の開発・製造を手掛けている。

 BNBは、2017年にフィラメントメーカーのInnofil3D社を買収しており、積層造形用フィラメント市場における存在感を強めてきた。また、今回2社を統合するB3DPSは、2018年4月にSLS用の新たなPA6(ポリアミド6)材料を発表。同材料は、一般的に使用されているほとんどのSLSプリンタで容易に印刷・造形ができる。

 今回の買収により、粉末床溶融結合(Powder bed fusion)分野への参入を図ることになる。また、BNBの製品ポートフォリオが拡充されるため、ポリアミド11やポリアミド12、ポリプロピレンなどの製品に適したものになるとしている。

photo 製品イメージ(クリックで拡大) 出典:BASFジャパン

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.