VR/ARが描くモノづくりのミライ 特集

VR/ARに適したデータを、3D CG技術基盤をグリーとポリゴン・ピクチュアズが共同開発VRニュース

グリーは、デジタルアニメーションスタジオのポリゴン・ピクチュアズと資本業務提携した。3DゲームやVTuberを効率的にマルチチャネル展開できるコンテンツ共有システム「SC2」を共同開発する。

» 2018年08月23日 13時00分 公開
[MONOist]

 グリーは2018年8月2日、デジタルアニメーションスタジオのポリゴン・ピクチュアズと資本業務提携したと発表した。ポリゴン・ピクチュアズが実施する第三者割当増資を引き受けたことで、グリーが保有する株式の割合は4.76%になる。

 両社の資本業務提携は、3D CG技術基盤の共同開発が目的だ。Epic Gamesが開発した「UE4(Unreal Engine 4)」を共通エンジンとして、3DゲームやVTuber(Virtual YouTuber)を効率的にマルチチャネル展開できるコンテンツ共有システム「SC2(Sharing System for Cross-media Content)」を共同開発する。

 IPをアニメやゲーム、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)などのマルチチャネルに展開するには、メディアやデバイスごとの変換、最適化が必要となるため、品質やコスト、スピード面に課題があった。SC2はベースの3DCGアセットを共有し、ゲームやVR、VTuberなどメディアごとに適したフォーマットへと変換するため、高品質のまま、迅速にマルチチャネル展開ができる。

 今回の取り組みでは、グリーと同社傘下のゲーム事業ブランドWright Flyer Studios、ライブエンターテインメント事業を担うWright Flyer Live Entertainment

が、マルチチャネル展開に関するノウハウを提供する。また、ポリゴン・ピクチュアズは同社が強みを持つセルルック(3DCGをセル画のように表現する手法)の技術を提供する。

 今後の展開として、両社グループによるアニメやゲーム、VR制作も検討中だ。

photo コンテンツ共有システム「SC2」のイメージ(クリックで拡大) 出典:グリー

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