車載ネットワークセキュリティの設計を支援する開発キット車載セキュリティ

Microchip Technologyは、車載ネットワーク用セキュリティ開発キット「CryptoAutomotive TA/BSD」を発売した。既存の車載ネットワークにも実装可能で、コストの低減と開発期間の短縮を支援する。

» 2018年08月28日 08時00分 公開
[MONOist]

 Microchip Technologyは2018年8月8日、車載ネットワーク用セキュリティ開発キット「CryptoAutomotive TA/BSD(TrustAnchor/Border Security Device)」を発売した。柔軟性が高く、既存の車載ネットワークにも実装可能で、コストの低減と開発期間の短縮を支援する。

 CryptoAutomotive TA/BSD開発キットは、車載セキュリティに特化している。セキュアな鍵保存、電子制御ユニット認証、ハードウェアベースの暗号アクセラレーターをはじめ、各種暗号エレメントを評価できる。

photo 「CryptoAutomotive TA/BSD」開発キット(クリックで拡大) 出典:マイクロチップ・テクノロジー

 任意のECU、アーキテクチャ、構成、バスと互換性を持ち、既存システムへの実装も容易だ。各種仕様や規格に適合するようにノードを設定でき、OEM各社の実装に対応する。

 TA/BSDエミュレーションキットのコンパニオンチップを追加すると、既存のマイクロコントローラー(MCU)を使える。MCUコードに必要な変更は最小限で、ホストMCUの機能的安全性評価への影響も低い。オンラインのGUIプログラムも備えている。

 ホストMCUと組み合わせると、セキュアブートとコントローラーエリアネットワーク(CAN)メッセージ認証が実装できる。CAN 2.0メッセージのメッセージ認証コード付きCANフレキシブルデータレート(CAN-FD)への変換も可能になる。

photo 車載ネットワーク保護のイメージ(クリックで拡大) 出典:マイクロチップ・テクノロジー

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