「つながるクルマ」が変えるモビリティの未来像

ダイムラーとBMWがモビリティサービスで共同出資会社、両社のサービスを連携モビリティサービス

BMWとDaimler(ダイムラー)は2018年9月20日、モビリティサービスに関する新会社を折半出資で設立すると発表した。グループを超えてモビリティサービスを提供することでユーザーの利便性を向上するとともに、ビジネスの拡大につなげる。

» 2018年09月25日 06時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 BMWとDaimler(ダイムラー)は2018年9月20日、モビリティサービスに関する新会社を折半出資で設立すると発表した。本社はドイツのベルリンに設ける。両社が展開するサービスを連携させ、ユーザーがどちらのサービスも利用できるようにする。グループを超えてモビリティサービスを提供することでユーザーの利便性を向上するとともに、ビジネスの拡大につなげる。

 両社は2018年3月に共同出資会社の設立を視野に、モビリティサービスの提供で協力することに合意した。新しいビジネスモデルであるモビリティサービスを持続的に成長させ、サービスをグローバル展開していくことを目指す。

 共同出資会社で扱うのは、マルチモーダルプラットフォーム、カーシェアリング、配車サービス、駐車場の予約と決済、電気自動車の充電サービスといった、これまでBMWとダイムラーが個別に提供してきたサービスだ。これらのサービスを、ユーザーは自動車メーカーの垣根を越えて利用できるようになる。マルチモーダルプラットフォームに関しては両社とも傘下に専門の子会社を持っており、欧州や米国を対象にさまざまな交通機関を組み合わせた移動ルートの検索や予約、決済を行うアプリを提供している。

 カーシェアリングでは、ダイムラーが「Car2Go」、BMWが「DriveNow」というサービスを提供している。両社のサービスを統合することにより、シェアリング車両の台数は世界31都市で2万台となる。ユーザー数は2社合計で400万人以上だ。BMWとダイムラーがそれぞれ傘下に持つ、欧州や南米の配車サービス会社や、電気自動車(EV)の充電サービスを提供する企業も新設する共同出資会社の下で連携させる。

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