対話型AIロボットを用いた高齢者の健康増進サポートの実証を実施医療機器ニュース

ハタプロと長谷工アネシス、長谷工シニアホールディングスは共同で、手のひらサイズの対話型AIロボット「ZUKKU(ズック)」を活用した高齢者の健康増進サポートの実証を実施した。

» 2018年10月10日 15時00分 公開
[MONOist]

 ハタプロは2018年9月27日、手のひらサイズの対話型AIロボット「ZUKKU(ズック)」を活用した、高齢者の健康増進サポートの実証を実施したと発表した。長谷工アネシス、長谷工シニアホールディングスと共同で、自立型有料老人ホームの入居者5人(平均年齢76歳)を対象に同年5〜8月に実施した。

 実証では、ズックの音声とタブレットの画面表示による話し掛けを実施し、対話ログやセルフチェックによる食事バランス、活動、社会参加状況、体調などの「暮らし情報」を取得した。また、ズックとの会話によって取得した暮らし情報を基に、最適な食事や健康などの生活改善につながる情報を提供。これによって改善した生活の変化などについて、効果を分析した。

 実証の結果、ズックから話し掛けられることで、暮らし情報の取得と情報提示による生活の変化を確認できたという。対象者5人にセルフチェック結果の改善項目をフィードバックしたところ、約8割の項目が改善した。

 今後は、対象者を広げて情報量を増やし、高齢者向け健康増進サポートのプラットフォーム構築を進めたいとしている。

photo 対話型AIロボット「ズック」 出典:ハタプロ
photo ズックの音声とタブレットの画面表示による話し掛けの様子 出典:ハタプロ
photo ズックによる健康増進サポートのイメージ(クリックで拡大) 出典:ハタプロ

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