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» 2018年10月10日 13時00分 公開

豪雨の学生フォーミュラ2018で思った、「ここが変だよ! 日本の就活」車を愛すコンサルタントの学生フォーミュラレポ2018(1)(3/4 ページ)

[関伸一/関ものづくり研究所,MONOist]

No.15 日本工業大学

 雨が小降りになったのを見計らうように、記念撮影をしているチームは見慣れたピンクのTシャツ軍団、日本工業大学です。リーダーの門前光佑さんにお話を伺いましたが、途中でとんでもない豪雨になったため、テント内でのインタビューになり、マシンについてのお話はあまりできませんでした。ただ、応援に駆け付けた前年のチームリーダーである蓼沼美波さんのお話も伺えたので、少し違う視点からのレポートです(前回の記事:クルマも機械も面白いよね! 女性リーダーも活躍する学生フォーミュラ)。

S 今回のマシンの特徴は?

門前さん(以下M) 車体設計を全面見直しして徹底的に軽量化を図りました。

S エンジンは変わらずホンダの500ccツインですよね?

M リアサスペンションも完全に新設計しました。車両全体で27kg軽量化しましした。

S それはすごい! 10%以上じゃないですか!これからの次世代自動車には大きく2つの軸があって、1つはパワートレイン。内燃機関の効率化なのか、EVなのか、はたまた水素なのか。でも全てのパワートレインの高効率化に寄与するのは軽量化技術ですからね!

前回のピンク(先代クラウンの純正色)からレッドに変わったマシン

(ここでスコールのような豪雨になり、小林記者に促され既設のテントの中に避難、前年のチームリーダー蓼沼さんと合流)

S 蓼沼さん、元気そうですね!

蓼沼さん(以下T) はい、おかげさまで!

S 2018年、後輩たちの活動はどうですか?

T みんなきっちりと活動していて素晴らしいと思っています。

S 先ほど門前さんから、「今年はむさくるしいチームですみません」って言葉が出たけど(笑)

S 就職して今はどんなお仕事をしているの?

T 自動車の車体周りの設計です。

K 女性の設計者って、相変わらず少ないですよね?

T はい、先輩にひとりいて、後は私だけです。

S そうですか! 学生フォーミュラをやっていて役に立ったね!

T はい、やっていてよかったなと思っています。

S はっきり言ってつらい活動だものね。スポンサー集め、設計、シミュレーション、膨大な資料作り(コスト、プレゼン)、テスト走行、そしてはるばる静岡まで遠征して本番。とんでもない労力だよね。しかも時期的には就職活動(就活)と同時期でしょ? もちろん、自分たちが作ったマシンが目の前で走って、いい成績を収めることは大きな達成感だけど、正直つらいいことの方が多くて長いよね? たった4年間の大学生活に比べて、これからのエンジニアとしての生活は長いけど、学生フォーミュラでのリーダーの経験を生かして頑張ってくださいね!

T ありがとうございます! 頑張ります!

左からOGの蓼沼さん、チームリーダーの門前さん、そして筆者

 日本工業大学のマシンはコスト審査で1位、プレゼンで4位と静的審査では抜群の成績を収め、動的審査でも全種目完走と総合19位、前年の順位より若干落ちてしまい、目標のシングルナンバーは実現できませんでしたが、2019年もピンクTシャツ軍団の活躍からは目を離せませんね。

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