ニュース
» 2018年10月12日 08時00分 公開

イノベーションのレシピ:美容家電に本気のマクセル、第1弾は温風を“出さない”ドライヤー (2/2)

[松本貴志,MONOist]
前のページへ 1|2       

温風を出さず、光で髪を乾かすドライヤーに注目集まる

 今回発表されたレクサムブランドの製品は、ドライヤーが2機種と多機能温冷美顔器が1機種の計3アイテム。特に、一般的な温風ドライヤーから動作技術が異なる「光ドライヤー」に注目が集まっていた。

「光ドライヤー」のMXHD-3000(クリックで拡大)

 温風ドライヤーは、ニクロムヒーターを熱源として空気を加熱、温風により髪を乾かす。しかし、「温風が髪に届くまでに周囲空気を巻き込むため、多くの熱エネルギーが必要」「髪が部分的に高温となるオーバードライが発生しやすく、キューティクルが痛みやすい」(マクセル担当者)ことが欠点とされる。

温風ドライヤーと光ドライヤーの比較(クリックで拡大) 出典:マクセル
光ドライヤー使用時に点灯するランプユニット(クリックで拡大)

 同社が新開発した光ドライヤーは、ニクロムヒーターの代わりにランプユニットを内蔵。ランプユニットが「紫外線を除いた波長の光を照射し、熱放射で髪を温める」ことが最大の特長だ。ドライヤーからは温風ではなく常温風を光の照射部分に送風し、熱放射によるヘアドライを促進させる。

 ランプの光源については「詳細は明かせない」としつつ、「光源メーカーとの協業で開発したもの」。その他、同製品の開発では「風を拡散させないよう吹き出し口をインナーノズル形状とし、扱いやすいよう重量バランスにも配慮した」ことが工夫点となる。

温風ドライヤーと光ドライヤーの毛髪水分量比較(クリックで拡大) 出典:マクセル

 記者も同製品を体験したが、電気ストーブに当たっているような温熱感で、従来の温風ドライヤーのように局所が熱く感じることはなかった。このため、髪の潤いを維持したまま髪を乾かすことができ、外部検査機関による評価でも髪のツヤやコシ、指通りが温風ドライヤーと比較して優れていることを確認できたという。また、消費電力も一般的な温風ドライヤーから半分の数値となる600Wと、優れた省電力性能を実現した。

 同製品も美容サロンルートで2018年11月25日から販売開始となるが、「一般消費者もサロンで購入可能」とする。オープン価格とするが、「想定価格は4万5000円程度」。同社担当者は同ブランドの今後について「時期は未定だが、将来的には民生向けに行きたいという思いはある」と語り、「そのためにプロに認められる製品づくりを行い、ブランドを成長させたい」とした。

光ドライヤーを用いたヘアブローのデモ(クリックで拡大)
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.