スマート工場の実現へ、IoT活用工場ソリューションを提供開始製造ITニュース

OKIは、スマート工場の実現に向けたIoT活用工場ソリューション「Manufacturing DX」の提供を開始する。「現場変革」「IT・オペレーション変革」「マネジメント変革」と、それらを支える4つの技術基盤の推進で構成される。

» 2018年11月13日 09時00分 公開
[MONOist]

 OKIは2018年10月22日、スマート工場の実現に向けたIoT(モノのインターネット)活用工場ソリューション「Manufacturing DX(マニュファクチャリング・デジタルトランスフォーメーション)」の提供を開始すると発表した。

photo IoT活用工場ソリューション「Manufacturing DX」概要(クリックで拡大) 出典:OKI

 自社工場におけるIoT活用のノウハウおよび音響、振動、光ファイバーなどのセンシング技術、AI(人工知能)を活用し、顧客との共創を通じて製造業が抱える課題を解決する。今後3年間で50億円の販売目標を掲げる。

 Manufacturing DXは、従来の勘や経験への依存から脱却し、製造現場の作業状況をデジタル化する「現場変革」から始める。次に、各種ネットワークソリューションを提供。併せて、収集データを意味ある情報に変換し、経営判断に生かすためのエッジ領域と経営層を連携させるソリューションを提供して「IT・オペレーション変革」を達成する。そして、環境変化や法令対応、少量付加価値生産などの経営判断を支援する「マネジメント変革」を実施する。

 これらを達成するために、「センシング」「データ収集・管理」「AI・高度活用」「自律制御」の4つの技術基盤がソリューションを支える。センシングは、センシング技術、通信技術、データ処理技術を融合させ、製造現場の人やモノの状態および動作を可視化。データ収集・管理は、生産現場の多様なデータをオープンなネットワーク基盤とデータ構造プラットフォームで収集して管理する。

 AI・高度活用は、AIを用いた独自の振動解析アルゴリズムなどのコア技術を基に、製造現場から収集されたデータを分析して活用する。自律制御は、AIエンジンをエッジサーバに組み込み、異常発生前にラインを自動停止。生産設備の部材交換を促すことや機械側で自動補正を行うことにより、工場現場の省力化、自動化を支援する。

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