「つながるクルマ」が変えるモビリティの未来像

サンノゼで自動運転ライドシェアの実証実験、ボッシュとダイムラーでモビリティサービス

Daimler(ダイムラー)とRobert Bosch(ボッシュ)は2018年11月8日、カリフォルニア州サンノゼで2019年下期からレベル4〜5の自動運転車を使ったオンデマンドライドシェアの実証実験を開始すると発表した。

» 2018年11月13日 06時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 Daimler(ダイムラー)とRobert Bosch(ボッシュ)は2018年11月8日、カリフォルニア州サンノゼで2019年下期からレベル4〜5の自動運転車を使ったオンデマンドライドシェアの実証実験を開始すると発表した。

 サンノゼ市は都市化の進行で交通問題が深刻化することへの対策として、自動運転車の活用に向けた準備を整えたい考えだ。サンノゼ 市長のSam Liccardo(サム・リッカード)氏は、「このパイロットプロジェクトは、自動運転車両がどうすれば未来の交通ニーズをうまく満たすことができるかを模索する良い機会となるだろう」と述べている。

実証実験で用いる車両のイメージ(クリックして拡大) 出典:ボッシュ

 Mercedes-Benz(メルセデスベンツ)の「Sクラス」をベースにした自動運転車を使用するサービスで、特定のユーザーコミュニティーに向けて提供する。実証実験を行う地域はサンカルロスとスティーブンスクリークの間で、市街地とサンノゼ西部を結ぶエリアとなる。ユーザーはライドシェアサービス用のアプリを通じて自動運転車を利用できる。

 ダイムラーでは、カーシェアリングの「car2go」やライドシェアの「mytaxi」、マルチモーダルプラットフォームの「moovel」などを運用している。実証実験で使用するオンデマンドライドシェアアプリは、これらのサービスをどのようにインテリジェントに結び付けることができるかを示す役割を担う。

 今回の実証実験で、自動運転車をマルチモーダル輸送ネットワークに統合するためのデータを収集する。これにより、所定の乗車場所から自動運転車に乗車し、目的地まで移動する円滑な体験を提供することを目指す。

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