3D CADデータのリアルタイム描画ソフト「nStyler」に64ビット版、市販VRにも対応CADニュース

グラップスは、3D CADデータをリアルタイムに描画するソフトウェア「nStyler」の64ビット対応版「nStyler 64bit」を発表した。大規模データを扱えるようになり、VR向けHMDやカスタマイズ開発にも対応する。

» 2018年11月15日 13時00分 公開
[MONOist]

 グラップスは2018年11月6日、3D CADデータをリアルタイムに描画するソフトウェア「nStyler(エヌスタイラー)」の64ビット対応版「nStyler 64bit」を発表した。価格は、PC1台に固定のシングルライセンスが29万円、複数PCで利用可能なフローティングライセンスが39万円(税込)。32ビット版は引き続き無償で提供する。

 nStylerは、Windows環境のグラフィックスカードやアクセラレーターを活用した大規模な3Dデータを、高速で描画(レンダリング)するソフトウェア。製造業や建築、不動産業など多くのものづくり、デザイン現場で利用されている。

 今回、ユーザーからの要望が多かった64ビットに対応することで、64ビットのメモリを活用できるようになり、32ビット環境では分割や軽量化が必要だった大規模なデータをリアルタイムに描画可能になった。

 また、市販のVR(仮想現実)向け HMD(ヘッドマウントディスプレイ)「Oculus RIFT」や「HTC Vive」に対応。専門的な設定をしなくても大規模データをVR HMDで簡単に表示できる。

 さらに、nStylerをベースとしたカスタマイズ開発にも対応する。ユーザーが運用しているCADシステムと連動したプレゼン、VRシステムや、BIM、CIMなどの付加情報も扱える可視化システムなど、ユーザーの要望に応じた個別開発を有償で請け負う。

photo 「nStyler 64bit」の画面 出典:グラップス

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