3Mと愛知産業、溶接分野向けのロボット研磨市場に参入FAニュース

スリーエム ジャパンは、愛知産業と提携し、溶接分野向けのロボット研磨市場に参入すると発表した。これまで特に人的依存度が高かった研磨工程において、熟練工の加工品質に匹敵するロボット研磨のプログラミングが可能になる。

» 2018年12月20日 07時00分 公開
[MONOist]

 スリーエム ジャパン(3M)は2018年11月29日、愛知産業と提携し、溶接分野向けのロボット研磨市場に参入すると発表した。

 研磨剤分野で創業した3Mは、同分野において100年以上の知見を有する。また、ロボットのシステムインテグレーターとして先駆者的存在である愛知産業は、溶接工程での研磨作業の自動化において、多くの実績と知見を持つ。

 今回の提携により、これまで特に人的依存度が高かった研磨工程において、熟練工の加工品質に匹敵するロボット研磨のプログラミングが可能になる。3Mの「3Mキュービトロン II 研磨材」は、長寿命と研磨スピード向上を特長とする工業用研磨材で、ロボット研磨と非常に相性が良いことから、製造現場での作業効率向上が期待できる。

 両社は技術交流などを通じて、協業で研磨関連のソリューションを構築・提案し、アフターサービスの強化も進める。3Mは今回の溶接分野を手始めとして、今後、さまざまな分野における研磨工程のロボット化に取り組んでいく。

photo 愛知産業のAKグラインダーに、3Mの研磨剤を装着し、溶接ビードを研磨している様子 出典:スリーエム ジャパン

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