ルネサスの「RX65N」がAmazon FreeRTOS認定を取得組み込み開発ニュース

ルネサス エレクトロニクスの32ビットマイコン「RX65N」グループが、アマゾンウェブサービス(AWS)上で動作するAmazon FreeRTOS用AWSデバイス認定を取得した。RX65Nを搭載したIoT機器とクラウドを、より安全に接続できるようになる。

» 2019年01月25日 08時00分 公開
[MONOist]

 ルネサス エレクトロニクスは2019年1月8日、同社の32ビットマイコン「RX65N」グループが、アマゾンウェブサービス(AWS)上で動作するAmazon FreeRTOS用AWSデバイス認定を取得したと発表した。

 Amazon FreeRTOSを使用することで、エンドポイント機器とクラウドをつなぐ、より安全なIoT(モノのインターネット)システムが構築可能になる。RX65Nを搭載したIoT機器は、データをWi-Fiやイーサネット経由でクラウドに送信できるため、PC上でスマート家電の制御や、ビル、FAシステムの監視が可能になる。クラウドに加え、「AWS Greengrass」でローカルな環境でもデータ処理できる。

 IoTシステムの構築には、開発キット「Renesas Starter Kit+for RX65N-2MB」を使用する。同キットはRX65Nの他に、LCDディスプレイモジュール、オンチップデバッグエミュレーター、統合開発環境e2 Studioなどを含んでおり、RX65N上でAmazon FreeRTOSを実行して、認定を受けた安全なサンプルソフトウェアの編集やデバッグ作業ができる。

 RX65Nは、デュアルバンク機能を持つ2MBのフラッシュメモリにより、機器を稼働させたままでも安全にファームウェアを更新する。また、トラステッドセキュアIPを搭載し、強固なセキュリティ機能を提供する。さらに、フラッシュメモリのプロテクト機能を使用して、プログラムの改ざんも防止できる。

photo 「RX65N」グループの製品イメージ 出典:ルネサス エレクトロニクス

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