エッジ向けオープンフレームワーク確立のため、統括組織を発足製造業IoT

The Linux Foundationは、新組織「LF Edge」を発足した。60社以上の創設メンバーが協業して、エッジコンピューティング向けの相互運用可能なオープンフレームワークを確立する。

» 2019年02月12日 10時00分 公開
[MONOist]

 The Linux Foundationは2019年1月24日、新しい統括組織「LF Edge」を発足したと発表した。相互運用が可能なエッジコンピューティング向けのオープンフレームワークの確立を目的としている。

 LF Edgeには、エンタープライズやIoT(モノのインターネット)、テレコム、クラウドなどの分野から、60社以上の世界的企業、組織が参加している。これら創設メンバーの協業により、互換性を備え、エコシステムに対応できる共同ソリューションの創出に向けて、補完的なプロジェクトを統括するオープンフレームワークを育成する。

 新組織は、The Linux Foundation傘下の既存プロジェクト「Akraino Edge Stack」「EdgeX Foundry」「Open Glossary of Edge Computing」の3つに、新たにSamsung Electronics提供の「Home Edge Project」、ZEDEDA提供の「Project EVE(Edge Virtualization Engine)」の2つを加えた5つのプロジェクトで構成される。

 各プロジェクトには、ソフトウェアスタックの開発、共通オープンフレームワークの構築、ホームエッジコンピューティングの信頼性向上、標準エッジアーキテクチャの構築などの役割がある。また、LF Edgeでは標準のAPIを導入し、AWSやMicrosoft Azureなどの既存のエコシステムも補完する。

 まずは、より広範なIoTを成功させるため、エッジ市場が協力してセキュリティの脆弱性を識別・保護し、低レイテンシで高速処理、モビリティを必要とするドローンや車載向けデバイスなどのエッジアプリケーションをサポートしていく。

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