高齢化が進む地域医療を支援する高機能16列マルチスライスCTスキャナー医療機器ニュース

キヤノンメディカルシステムズは、高機能16列マルチスライスCTスキャナー「Aquilion Start」を発売した。3次元任意断面での画像診断により詳細な情報を得ることで、より小さな病変の検出やがんなどの早期発見に貢献する。

» 2019年02月13日 15時00分 公開
[MONOist]

 キヤノンメディカルシステムズは2019年1月28日、高機能16列マルチスライスCTスキャナー「Aquilion Start(アクイリオン スタート)」を発売した。地域医療では、高齢化とともに総合診療を提供するプライマリケアの構築が求められており、こうしたニーズに応える。

 Aquilion Startは、3次元任意断面での画像診断により、正確な診断をサポートする全身用X線CT診断装置だ。レントゲン検査で捉えられなかった詳細な情報を得ることで、より小さな病変の検出やがんなどの早期発見に貢献する。

 大幅な低線量撮影ができる新世代プラットフォーム搭載のガントリや、逐次近似画像再構成を応用したAIDR 3D(Adaptive Iterative Dose Reduction 3D)Enhancedなど、同社のフラグシップマシン「Aquilion ONE」の技術を標準搭載している。

 CT検査の一連の操作は、対話形式でナビする「NAVI Mode +」により直感的に検査を進められ、時間を要するポジショニングもガントリのボタンを1つ押すだけでセッティングできる。ガントリ開口径は、被検者のゆとりを優先した最大クラスの780mmを採用し、高齢者のCT検査で問題となる混じり物を総合的に改善するトータルソリューションを提供する。

 最小設置面積9.8m2のコンパクトなガントリ設計により、レントゲンとの同室設置など、既存の検査スペースを最大限に活用した設置ができる。

photo 「Aquilion Start」(クリックで拡大) 出典:キヤノンメディカルシステムズ

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