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» 2019年02月15日 06時00分 公開

イノベーションのレシピ:打ち合わせや会議に飛び入り参加推奨、コミュニケーションを活発にするには (1/2)

ジェイテクトは2019年2月5日、東刈谷事業場の一部を改装し、イノベーションを推進するための先端研究を担う開発拠点「JTEKT R&D INNOVATION CENTER Kariya」(以下、東刈谷イノベーションセンター)を開設したと発表した。新しい研究の風土醸成と、イノベーション人材の育成も同拠点の役割となる。2019年1月から稼働しており、同社の研究開発本部のメンバーが40〜50人在籍する。

[齊藤由希,MONOist]

 ジェイテクトは2019年2月5日、東刈谷事業場の一部を改装し、イノベーションを推進するための先端研究を担う開発拠点「JTEKT R&D INNOVATION CENTER Kariya」(以下、東刈谷イノベーションセンター)を開設したと発表した。新しい研究の風土醸成と、イノベーション人材の育成も同拠点の役割となる。2019年1月から稼働しており、同社の研究開発本部のメンバーが40〜50人在籍する。

 新拠点には、既存事業にとらわれない新領域の創出に取り組むためのメンバーと、データ解析や計測、AI(人工知能)技術を扱うメンバーを集めた。東刈谷イノベーションセンターのフロアは、個人の座席を割り当てない「フリーアドレス」や、議論や話し合いに周囲から参加しやすいレイアウトを採用。これにより、コミュニケーションを促進し、新たな発想が生まれやすくなることを狙っている。また、試作用の3Dプリンタや試験設備、開発品の動作を確かめるスペースも併設し、出てきた発想を短期間のサイクルで検証できるようにしている。

 ジェイテクト 研究開発本部 本部長の林田一徳氏は「世の中の大きな流れが変わっていく中で、われわれは新しいことをやろうと言っても、なかなかできていなかった。自由に新しいことをやる部署を2年前に立ち上げ、そのメンバーが働く環境が整った。新しい取り組みに向けて、まずは実際に踏み出したところだ」と語る。

研究領域の広げ方。既存の事業本部と連携する分野だけでなく、全くの新領域にも広げていく(クリックして拡大) 出典:ジェイテクト

東刈谷の位置付け

ジェイテクトの日本国内の研究開発拠点(クリックして拡大) 出典:ジェイテクト

 ジェイテクトは既に国内に複数の研究開発拠点を持つ。奈良(ステアリング)、国分(軸受け)、伊賀(テストコース)、刈谷(工作機械)の4カ所に、東刈谷イノベーションセンターと、東京・銀座のオープンイノベーションセンターを加えた6カ所体制となる。銀座は社外との共創、情報収集や人材採用の拠点として活用する。

 ジェイテクトの研究開発本部は300人態勢で、本部の下には、6つの部と1つの室がある。東刈谷イノベーションセンターに在籍するのは、そのうちの解析技術研究部とFFR部だ。FFRは「Future & Frontier Research」の頭文字で、同部は2017年4月に設立された。新領域に挑戦する役割を持ったFFR部と、AIの応用技術研究を担う解析技術研究部のメンバーが同居することで、既存事業の先端研究と新規事業領域の研究を推進する。

 研究開発本部 研究企画部 部長の桑原寛文氏は、東刈谷イノベーションセンターの狙いについて、「環境を変えて、モノの考え方も変えなければならない。そのためにコミュニケーションをどのように活性化できるか、みんなで想像力を出し合えるかを重視して空間がデザインされている」と説明した。

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