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» 2019年02月15日 10時00分 公開

ETロボコン2019:働き方改革がETロボコンの競技方式を変えた!? 18年目の大転換へ (1/2)

ETロボコン実行委員会が「ETロボコン2019」の開催発表会を行った。「EDGEを極めろ!」をテーマとするETロボコン2019は「18年目を迎えた大きな転換を図る」こととなった。

[朴尚洙,MONOist]

 ETロボコン実行委員会は2019年2月14日、東京都内で「ETロボコン(正式名称:ETソフトウェアデザインロボットコンテスト)2019」の開催発表会を行った。

 ETロボコンは、組み込みエンジニアの人材育成と教育機会の創出を目的とするロボットコンテスト(以下、ロボコン)である。一般的なロボコンとは異なり、同じ走行体(ハードウェア)を用いて、ソフトウェアやモデリングの良しあしを競い合う。組み込み分野におけるソフトウェア開発の教育を目的とするロボコンだ。

 今回のETロボコン2019は、2019年3月2〜30日の土日を使って、北海道から沖縄まで全国16カ所で実施説明会を行う。参加申し込み受付期間は3月中旬〜4月4日の17時まで(学生向けに4月25日までキャンセルが可能な仮登録制度もあり)。その後、ETロボコンに向けた技術教育や試走会を経て、9月15日〜28日に全国12カ所で地区大会を行う。そして地区大会の成績優秀チームは「ET&IoT Technology 2019」(2019年11月20〜22日、パシフィコ横浜)で開催されるチャンピオンシップ大会に参加することになる。

 ETロボコンの最大の特徴は、コースの走行やゲームのクリアといった競技だけでなく、組み込みソフトウェア構築の基礎となるモデリングを評価するモデル審査の結果も重視していることだ。たとえ競技の結果がトップだったとしても、モデル審査の結果も良くなければ上位に入ることはできない。このモデル審査の存在が、「人材育成と教育機会の創出」の裏付けにもなっている。

ETロボコンのデベロッパー部門は、モデル審査と競技、両者の総合成績が求められる ETロボコンのデベロッパー部門は、モデル審査と競技、両者の総合成績が求められる(クリックで拡大) 出典:ETロボコン

「18年目を迎えた大きな転換を図る」

 ETロボコン2019は、前回のETロボコン2018と同様に、走行体を用いてソフトウェアやモデリングの良しあしを競い合う「デベロッパー部門」と、IoT(モノのインターネット)を利用したモノづくりを行う「ガレッジニア部門」に分かれている。デベロッパー部門が、モデリング開発初心者や初級者向けの「プライマリークラス」と、モデリング開発の応用編となる「アドバンストクラス」の2つに分かれているのも同じだ。

ETロボコン2019の競技内容 ETロボコン2019の競技内容。デベロッパー部門のプライマリークラスとアドバンストクラス、ガレッジニア部門に分かれている(クリックで拡大) 出典:ETロボコン

 しかし、「EDGEを極めろ!」をテーマとする今回のETロボコン2019では、参加チームが多いデベロッパー部門を中心に「18年目を迎えた大きな転換を図る」(ETロボコン実行委員会 本部実行委員長の星光行氏)こととなった。その狙いは「ETロボコンの教育効果を維持しつつ、より参加しやすい競技形式へ」というものだ。以下に、変更点を見て行こう。

 従来のデベロッパー部門では、性格の異なる2つのコース(Lコース、Rコース)で構成されており、これら2つのコースの合計タイムで競技成績を決めていた。ET2019では、LコースとRコースがほぼ左右反転したコース設定とし、2つのコースのベストタイムを競技成績とすることとした。

ETロボコン2019のデベロッパー部門における競技方式の変更 ETロボコン2019のデベロッパー部門における競技方式の変更(クリックで拡大) 出典:ETロボコン
ETロボコン2019デベロッパー部門のコースETロボコン2019デベロッパー部門の走行体 開催発表会で披露されたETロボコン2019デベロッパー部門のコース。LコースとRコースがほぼ左右反転した設定となっている(左)。走行体はプライマリークラスが「EV3Way-ET」、アドバンストクラスが「HackEV」で、2018年とほぼ同じだ(右)(クリックで拡大) 出典:ETロボコン
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