DMS2019 特集
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» 2019年02月19日 11時00分 公開

DMS2019:PC-9801で制御する古い生産設備のソフトをバックアップ、経費で落とせる価格帯で

Zion(ザイオン)は、「第30回 設計・製造ソリューション展(DMS2019)」において、工場などで長年稼働してきた生産設備を制御するNECの「PC/FC-9800シリーズ」のエミュレータとなる「Neo」と「Neo Lite」、フロッピーディスクなどレガシーメディアのデータをバックアップするサービス「Link」などを展示した。

[朴尚洙,MONOist]

 Zion(ザイオン)は、「第30回 設計・製造ソリューション展(DMS2019)」(2019年2月6日〜8日、東京ビッグサイト)において、工場などで長年稼働してきた生産設備を制御するNECの「PC/FC-9800シリーズ」のエミュレータとなる「Neo」と「Neo Lite」、フロッピーディスクなどレガシーメディアのデータをバックアップするサービス「Link」などを展示した。

PC-9801Windows 10 Zionの「Neo」を用いたPC-9801からWindows 10への移行イメージ。Cバスの拡張ボードを用いてPC-9801上で動作するソフトウェアが(左)、PCIバスの拡張ボードを用いたWindows 10のPC上で動作している(右)(クリックで拡大)

 現在の産業用PCはWindowsやLinuxベースだが、かつては16ビットPCの名機として知られる「PC-9801」や、その工場向けバージョンとなる「FC-9801」が広く用いられていた。しかし、これらのPC/FC-9800シリーズは、記録メディアや拡張ボードなどの周辺機器、インタフェースなどが最新のIT環境に対応していないことが多い。このため、PC/FC-9800シリーズを制御用PCとする既存の生産設備を使用し続けたい場合、PCやその周辺機器に故障が起こると、その生産設備を使えなくなるという問題がある。

 NeoとNeo Liteは、既存の生産設備をそのまま使用し、PC/FC-9800シリーズ上で動作しているソフトウェアをWindows 7やWindows 10環境で動作させられるようにするエミュレータである。Neoは、PC/FC-9800シリーズで用いられているCバスの拡張ボードにも対応可能なサービスになっており、基本的には顧客の環境ごとのカスタマイズ対応になる。Neo Liteはパッケージソフトウェアであり、Cバスなどのハードウェアベースのカスタマイズ対応が不要な場合に、安価に利用できるエミュレータとなる。

 2016年9月にリリースしたNeoとNeo Liteに加える形で投入したのがLinkになる。Linkは、フロッピーディスクやMO、CD-Rといったレガシーメディアのデータを同じメディアでバックアップする「クローンバックアップ」ではなく、Windows PC上で扱えるイメージファイルとしてバックアップするサービスだ。「取りあえずデータさえきちんとバックアップできれば、まだ市場に流通している中古のPC-9801を使って既存の生産設備を動かせる。このバックアップを、経費で落とせる価格帯のサービスとして提供しているのがLinkだ」(Zionの説明員)という。

 Neoの価格は60万円からで、カスタマイズ後は100万〜150万円。Neo Liteは40万円になる。これらに対してLinkは、ハードディスク1台につき5万円、フロッピーディスク1枚につき3000円、MO1枚につき2万5000円、CD-R1枚につき1万円となっている。

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