カメラから顔や体の一部が見えない人物を外観画像から照合する技術を開発人工知能ニュース

NECは、カメラから顔や体の一部が見えない部分がある人物でも、外観画像から高精度に照合する「人物照合技術」を開発した。全身の外観画像を用いて、後ろ向き、横向きの人物でも照合できる。

» 2019年02月26日 08時00分 公開
[MONOist]

 NECは2019年2月7日、カメラから顔や体の一部が見えない部分がある人物でも、外観画像から高精度に照合する「人物照合技術」を開発したと発表した。全身の外観画像を用いて、後ろ向きや横向きの人物でも照合できる。

 深層学習技術に独自の工夫を加え、カメラから見えない部分がある人物でも、服装や体形などの外観を分析することで、同一人物か異なる人物かを判定する。人物照合率は約9割と高精度で、人混みや物陰がある環境など、人と人、人と物の重なりで顔や体の一部が見えない場合でも、その他の部分を自動的に選択して人物を照合する。

photo カメラから見えない部分がある人物の照合 出典:NEC

 また、効果的に深層学習技術を利用し、複数のカメラで撮影されたさまざまな角度の人物を照合できる。後ろ向きや横向きなど、顔が見えない場面でも、カメラ映像のみで人物照合が可能になった。

photo 横向きや後ろ向きの人物の照合 出典:NEC

 今後、人や遮蔽(しゃへい)物が多い大規模施設内の警備支援、顔認証技術との組み合わせによる迷子の捜索など、さまざまなサービスへの応用が期待できる。

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